ニュースリリース
JFEスチール株式会社
台湾プラスチックグループのベトナム一貫製鉄所プロジェクトへの参画について
当社は本日、台湾の総合石油化学メーカーである台湾プラスチックグループ(本社:台湾 台北市敦化北路、総裁:王 文淵)がベトナム社会主義共和国ハティン省で実行中の一貫製鉄所プロジェクトに対し、当社が5%資本参加すること、ならびに技術支援・供与を行うことを決定しました。今後、台湾プラスチックグループとの間で詳細条件を詰め、契約を締結いたします。
一貫製鉄所プロジェクトを遂行する合弁会社であるFormosa Ha Tinh Steel Corporation(本社:ベトナム社会主義共和国 ハティン省ケアン市ブンアン経済区、董事長:陳 源成、以下「FHS社」)は、現在、ベトナム初となる大規模一貫製鉄所の建設を進めており、2015年秋以降、熱間圧延設備、高炉、製鋼設備等を順次稼動させていく予定です。第1期の総投資額は105億USドル、敷地面積は2,000ha強、粗鋼生産量は約700万t/年を計画しています。
当社は、新興国における幅広い需要増加に応えるため、かねてより東南アジア、インド等で一貫製鉄所事業の可能性を検討してまいりました。ベトナムは、順調な経済成長を背景に鋼材需要が安定的に拡大しており、また今後鋼材需要の着実な伸びが見込まれる東南アジアに立地していることから、ベトナムの内需、および東南アジア向けを中心とした外需に対応した鋼材供給拠点として期待できます。
当社は、現在実行中の第5次中期経営計画の中で、JFEブランド販売量4,000万トンへの拡大を目指しており、今回の参画はその一歩となるものです。今後、FHS社の早期の安定稼動に向け協力すると共に、FHS社において製造された製品を当社を通じて出資先やお客様に販売することによって、今後の成長に結びつけていく予定です。
【台湾プラスチックグループの概要】
| 所在地 | : | 台湾 台北市敦化北路201号 | 
| 設立 | : | 1954年 | 
| 代表者 | : | 総裁 王 文淵 | 
| 事業内容 | : | 石油化学製品の製造販売 他 | 
| 資本金 | : | 214億USドル | 
| 売上高 | : | 790億USドル(2014年12月期) | 
| 社員数 | : | 106,315人(2014年12月末) | 
【FHS社の概要】
| 所在地 | : | ベトナム社会主義共和国 ハティン省ケアン市ブンアン経済区 | 
| 設立 | : | 2008年 | 
| 董事長 | : | 陳 源成 | 
| 事業内容 | : | 高炉一貫製鉄業 | 
| 資本金 | : | 45億USドル | 
| 株主構成 | : | (現状)台湾プラスチックグループ95%、中国鋼鉄 5% (予定)台湾プラスチックグループ70%、中国鋼鉄25%、JFEスチール5% | 
| 社員数 | : | 6,466人(第1期予定) | 
| 投資額 | : | 105億USドル(第1期予定) | 
| 設備 | : | コークス炉、焼結設備 第1高炉、第2高炉 製鋼設備 熱間圧延設備、棒鋼・線材圧延設備 発電所 | 
【地図】

【写真】建設中の第1高炉





