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JFEスチール株式会社

北海 ガス田開発プロジェクト向けラインパイプ用鋼管2,200トンを受注
~二重管方式で独占受注~

当社はこのたび、ノルウェーの石油ガス会社であるSTATOIL社向けに、当社が開発した電縫鋼管「マイティーシーム®」(*1) 1,400トン、およびラインパイプ用13%クロム継目無鋼管(*2) 800トンの計2,200トンを、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(本社:東京都中央区、社長:松浦康夫)と共同で受注しました。STATOIL社が北海で展開するGullfaks Rimfaksdalen(ガルファクス リムファクスダレン) Project(*3)向けに、「マイティーシーム®」を東日本製鉄所(京浜地区)で、13%クロム継目無鋼管を知多製造所で製造し、2015年6月に出荷しました。

同プロジェクト向けのパイプライン敷設にはPipe-In-Pipe (二重管)方式(図参照)、かつリール工法(*4)が採用される予定で、当工法で敷設されるパイプラインの外管(電縫鋼管)、および内管(13%クロム継目無鋼管)を、同時に当社が供給することになります。

当社は今後とも、鋼管をはじめとする高機能・高品質な鋼材商品の提供を通じて、世界の資源・エネルギー開発に貢献してまいります。

【図】Pipe-In-Pipe (二重管)方式のイメージ図

Pipe-In-Pipe (二重管)方式のイメージ図

(*1) 「マイティーシーム®」:

溶接部の性能を飛躍的に向上させた電縫鋼管で、特長は以下の通り。
・ マイナス50°C以下の低温下における靭性を確保
・ 溶接時に発生する酸化物の形態や分布を制御
・ フェイズドアレイ超音波探傷の技術を適用し、連続的に溶接部全長をリアルタイムで探傷

マイティーシーム®

(*2)13%クロム継目無鋼管:

当社の戦略商品であり、特長は以下の通り。
・ 炭酸ガス腐食への耐食性が強く、硫化水素環境にも強いため、メンテナンスコストを抑えることが可能
・ 腐食を抑制するための化学薬品(インヒビター)の使用が不要となるため、環境にやさしい
・ 二相ステンレス鋼管(22%クロム、25%クロム)よりも安価であり、初期投資の低減が可能

13%クロム継目無鋼管

(*3) Gullfaks Rimfaksdalen Project:

北海北部、ノルウェーのベルゲン沖に位置するGullfaks Fieldにおいて、新規ガス井から既存の処理設備までを結ぶ、2本で合計約9キロメートルのパイプライン。

(*4) リール(Reel)工法:

パイプを陸上で事前に溶接し、特殊な敷設船のリールに巻き付けたパイプを海上で繰り出し、敷設する工法。

【Statoil社の概要】

37カ国で操業する国際エネルギー企業。

40年の長きに渡りノルウェー沖大陸棚で石油・ガス生産を継続しつつ、多様な技術の応用と革新的なビジネスソリューションの創造を以って世界のエネルギー需要に応えている。

スタバンガー(ノルウェー)に本社を構え、全世界でおよそ2万3千人を雇用している。

ニューヨーク証券取引所・オスロ証券取引所に上場。

【地図】

地図

【参考資料】Reel工法について


事前に陸上で溶接し、リールに巻きつけておいたパイプを海上で繰り出し、敷設する工法。

船上でパイプを溶接しながら敷設する従来工法に比べ、より低コストでの敷設が可能となる点が特徴。

Reel工法について



本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL03(3597)3166

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