ニュースリリース
JFEスチール株式会社
『440MPa級ユニハイテン®』が「大谷美術館賞」を受賞
当社が開発した自動車の表面美麗性と燃費向上性を両立させた外板パネル用高強度鋼板『440MPa級ユニハイテン®』が、公益財団法人大谷美術館(東京都北区、旧古河庭園内、理事長:大谷利勝)より平成26年度の大谷美術館賞を受賞しました。
大谷美術館賞は、材料そのものの表面美的評価向上に関する優れた作品、および顕著な技術・業績を表彰するものです。当社が大谷美術館賞を受賞するのは今回が初めてで、3月3日に大谷美術館にて授賞式が行われました。
- 受賞件名
- 受賞者
- 受賞商品の概要
自動車の外観美麗性と燃費向上を両立させた外板パネル用高強度鋼板
「ユニハイテン」の開発
スチール研究所 薄板研究部 主任研究員 吉田裕美
スチール研究所 薄板加工技術研究部 主任研究員 岩間隆史
スチール研究所 界面科学研究部 主任研究員 梶山浩志
スチール研究所 製鋼研究部 主任研究員 鼓健二
本商品は、自動車の外板パネル用鋼板において、従来難しいとされてきた高強度と表面美麗性の両立を実現し、薄肉化・軽量化することによって、燃費向上・CO2排出削減に寄与することを可能にしました。
自動車の外板パネル用鋼板はプレス加工するため、軟らかく降伏強度が低いほど表面を美しく仕上げることができます。しかし、高強度化により降伏強度が高くなると、加工後の表面美麗性が損なわれてしまいます。
そこで、素材時の降伏強度を低くすることで加工しやすくし、塗装焼付け後に降伏強度が上昇する材料を開発、商品化しました。高い加工性、美しい外観と高強度を実現するとともに、車体の軽量化により燃費向上・CO2排出削減にも寄与します。
当社は、今後とも更なる高機能鋼板の開発に努め、自動車のデザイン性向上や軽量化による環境負荷軽減など、お客様のご要望にお応えしてまいります。
【写真】大谷美術館での表彰式