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JFEスチール株式会社

西日本製鉄所(福山地区)第3製鋼工場における3号転炉稼働について
~最新の溶銑予備処理プロセス導入~

当社はこのたび、西日本製鉄所(福山地区)第3製鋼工場3号転炉を稼働させ、同転炉を活用した最新の溶銑予備処理プロセスを導入しました。稼働に伴い、本日、現地で始動式を行いました。

 溶銑予備処理とは、高炉から出銑された溶銑に含まれる珪(ケイ)素やリンなどの不純物をあらかじめ除去(脱珪・脱リン精錬)するプロセスで、副原料の使用量削減や歩留り向上を目的としています。従来のプロセスにおいては、脱珪工程で発生する二酸化珪素がその後の脱リン工程におけるリンの除去効率を低下させるため、それを補うために多量の石灰を添加していました。
 今回導入する最新の溶銑予備処理プロセスでは、脱珪工程で発生する二酸化珪素を一旦排出することによって、脱リン時の反応効率低下を抑止します。これにより、一般的な転炉工程と比較して副原料である石灰の使用量を大幅に削減することが可能となり、資源の節約とエネルギーの削減に寄与します。

当社は従来から、高炉においては低シリコン操業を確立し、また製鋼工程においては、各地区の特色を活かして、転炉型・トピード型など溶銑予備処理技術の開発を進めてきました。その成果として、製鋼工程で使用される石灰使用量は既に優位なレベルにありますが、今後も更なる改善に向けての積極的な技術開発を推進してまいります。

【設備概要】

(1)設備
①転炉 330トン/チャージ  1基
 
②排ガス処理設備
(2)稼動時期
2014年12月
(3)投資額
200億円強
 
※経済産業省の平成24年度補正予算における「円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業」の補助金による助成を受けております。

【参考】当社の転炉稼働状況

工場名 トン/チャージ×基数 稼働(年月)
東日本製鉄所 千葉地区 第3製鋼工場 322トン/チャージ×2 1977.02
第4製鋼工場 185トン/チャージ×2 1994.07
京浜地区   328トン/チャージ×2 1976.11
西日本製鉄所 倉敷地区 第1製鋼工場 226トン/チャージ×3 1967.04
第2製鋼工場 318トン/チャージ×3 1970.09
福山地区 第2製鋼工場 250トン/チャージ×3 1969.07
第3製鋼工場 330トン/チャージ×2 1973.11
330トン/チャージ×1 2014.12

【写真】始動式の様子

始動式の様子


【写真】増設した転炉

増設した転炉
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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