
製鉄所の仕事
主な仕事内容
JFEスチールには、大きく分けて
「オペレーター職」と「メンテナンス職」
の職種区分があります。
オペレーター職
各種鉄鋼生産設備のオペレーションを行います。
メンテナンス職
機械・電気・制御システムなどの専門知識を駆使して製鉄所の操業を支えます。
※一部、その他スタッフ職への配属もあります。
製造にかかわる仕事(オペレーター職)
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process
01
製銑
鉄鉱石や石炭、石灰石といった原料を高炉に装入します。鉄鉱石は高炉内で熱風に溶かされ、還元されて「銑鉄」という鋼のもととなります。
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process
02
製鋼
高炉から出銑した銑鉄から不純物を除去・精練し、「鋼」をつくります。溶けた鋼は連続鋳造設備で圧延しやすい鋼片に加工されます。
process
03
圧延・加工
process01製銑
鉄鉱石を溶かし、還元させて銑鉄をつくるプロセス

製銑部 製銑工場 4高炉 炉前職場
オペレーター職
2015年入社池口 智章
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仕事について
製銑工場では、鋼の元となる「鉄鉱石」と「コークス」を炉に入れ、約1,200℃の熱風で溶かして鉄の元となる「銑鉄(せんてつ)」を生成します。炉前職場では、出銑作業(出銑口に孔を開け、溶けた銑鉄を取り出す作業)やサンプリング作業、鍋監視作業、日常点検を行い、主に2人1組で仕事をしています。1名は溶けた銑鉄のサンプルを取って作業しやすい状態に整え、もう1名は、鍋監督者として溶銑を専用の鍋で次工程へ送る役割を担っています。自分で試行錯誤しながら考えて作業し、うまくできた時にやりがいを感じます。
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これからについて
年次が上がるにつれて、職場内に後輩が増えてきました。後輩を指導したり作業内容を的確に伝えるためには自分自身の知識の豊富さや正確さが大切になってくるため、今まで以上に貪欲に学び、吸収していきたいと思ってます。また、知識が豊富ということだけではなく、コミュニケーションの取りやすい先輩でありたいです。職場全体から必要とされ、「池口に任せていれば大丈夫!」と思われる存在をめざします。
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JFEスチールを目指すあなたへ
JFEスチールには様々な福利厚生制度が整備されており、寮や借上社宅制度の良さも評判です。保養所などの施設もあり、体育館、スポーツクラブ、ゴルフ場などの運動施設も利用可能です。
働く上では、どの職場でも最低限の体力が必要なのはもちろんですが、自分が理解できるまで積極的に質問する事が重要です。そして、ただ教えられたことだけを吸収するのではなく、何事にも興味や問題意識を持ち、仕事での視野を広げる事がとても大切だと思います!
process02製鋼
銑鉄から不純物を取り除き、
鋼(はがね)をつくるプロセス

製鋼部 第2製鋼工場 連続鋳造職場
オペレーター職
1990年入社中島 信行
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仕事について
連続鋳造職場で働いています。連鋳職場では、溶けた鋼を鋳型(モールド)に流し込み、半製品である鋼片を連続的に製造しています。ドロドロに溶けた鉄と固まった鉄を同時に扱う職場は他になく、鉄を固めるにはあらゆる知識と技能が必要です。自分の技能で生産性を高められたり、トラブルを回避できたりと、同じ作業でも人によって結果に違いが生まれるため、技能を磨くことにやりがいを感じます。
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これからについて
70人程の部下を管理・監督する統括という立場なので、自分の事よりも「職場をどのようにしていくか?」を考えることが大切だと思っています。みんなが安全で楽しく働ける職場づくりは究極の目標かもしれませんが、少しでも近づきたいですね。製鉄所には「3K職場」といったイメージがあるかもしれませんが、それを払拭し、若い世代が笑顔で働ける職場にしていきます。なんでも発言できる職場環境を整え、みんなの笑顔が自分のキャリアになればと考えています。
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JFEスチールを目指すあなたへ
私は入社して30年近く経ちますが、常にJFEスチールの社員であることに誇りを持って仕事をしてきました。若い時には他にやりたい事があったり、見つかったりして会社を辞めたい気持ちになる事があるかもしれません。しかし、JFEスチールにもやりがいのある仕事がたくさんあるので精一杯頑張り、やり遂げ、達成感を味わってください。その達成感が最高のモチベーションとなり、自分を奮起させる材料となるはずです。
process03圧延・加工…
熱間圧延
鋼の強度や特性を決定し、加工していくプロセス

熱延部 熱延工場 HQ職場
オペレーター職
2013年入社葛野 瑞輝
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仕事について
熱延工場では、製鋼から送られてくる鋼片を薄く延ばす仕事をしています。私はその中でもHQというポジションに配属され、鋼片をオーダー通りに無駄なく加熱、圧延し、巻取ができるようサイクルを調整したり、加熱炉装入順にまとめたりしています。鋼片ごとに条件が変わりますが、刻一刻と変わる状況を私たちが見て調整を行うことで、圧延を止めることなく次工程が作業しやすい状態で工場を動かせた時に大きなやりがいを感じます。
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これからについて
現状に満足せず、向上心を持ち続けることを日々意識しています。将来は2つ以上のポジションの習得を目指しており、HQで着実に仕事ができるようになったら次のポジション「加熱業務」も見られるようになるのが目標です。子育てや家庭との両立をしながらなので、大変なこともありますが、1日1日を大切に、ハングリー精神をもってみんなの役に立てるよう頑張っていきます。
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JFEスチールを目指すあなたへ
製鉄所での仕事は頭を使いますし、体力も必要です。3交替勤務は時間も不規則で楽な仕事ではないですが、休みたい日にしっかり休め、処遇も良いので満足しています。また、平日休みなので休日のお出かけの際にも空いていて、私にとってはとても合っていると感じています。工場ごと、ポジションごとによって仕事内容や役割が全く違うので、どの工程をやりたいのかを職場見学で工場をしっかり見たり、先輩の話を聞いておくと良いと思います。
JFEスチールで活躍できるよう頑張ってください!
process03圧延・加工…
冷間圧延・表面処理
サビに強く美しい表面処理鋼板をつくるプロセス

冷延部 電気亜鉛鍍金工場 精整職場
オペレーター職
2014年入社吉田 祐理
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仕事について
冷延部の電気亜鉛鍍金工場で、薄く延ばされた鋼板に傷や汚れなどがないかを検査をする業務を担当しています。検査した鋼板は世界的に有名な企業の工場などに出荷され、自動車のドアやルーフなどの部品に使われています。自分が携わった製品が身近なところで使われていることにやりがいを感じます。また、私の担当ラインは製鉄所の中でも最終工程なので、お客さまに直接影響を与える重要な仕事です。
その緊張感も楽しみながら仕事に取り組んでいます。 -
これからについて
後輩に頼られる先輩になることを目指しています。ここまで、私自身先輩にたくさんフォローしていただいて成長できました。これから入社してくる後輩には先輩がしてくれたように接し、後輩から頼られ目標とされる存在になりたいですね。最近はプライベートでも大きなライフイベントを経験し、すごく充実した毎日です。これからも仕事とプライベートをうまく両立させながら、より充実した生活を送りたいと思います。
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JFEスチールを目指すあなたへ
まだ女性社員は多くはないですが、女性にとっても働きやすい職場環境が整備されています。重量物運搬など、作業方法を工夫するなど改善がされています。女性懇談会もあり、女性ならではの意見を聞いてもらえる時間もあります。女性寮もあり、寮生活は安心で楽しいです。3交替勤務ははじめのうちは生活リズムを整えるのが大変ですが、3交替勤務の良さもたくさんあるので頑張ってくださいね!
process03圧延・加工…
厚板・条鋼・溶接管
巨大な鋼板を数ミリ単位で調整・製品化するプロセス

厚板部 厚板工場 圧延職場
オペレーター職
2009年入社黒木 智丹
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仕事について
厚板工場では鋼片を加熱して要求されたサイズに圧延し、製品寸法に切断したうえで、最後に検査をして出荷します。製造された厚板は造船や輸送パイプ、建築などに使用されています。私の担当は鋼片を指定された厚み・幅・長さに圧延し矯正するオペレーター業務。機器の運転がメインですが、室外での作業も多く、室内・室外作業のバランスが取れた職場です。
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これからについて
圧延職場をまとめる「リーダー」として、4名の部下と切磋琢磨しながら日々の仕事に取り組んでいます。自分も含めて部下には絶対にケガをさせない/しないことを心がけ、上司・部下から信頼されるリーダーをめざしています。探求心を持って仕事に向き合えば、必ず結果がついてきます。
常に向上心を持ち、理想のリーダー像に近づけるよう、上司・先輩・部下の協力をいただきながら日々精進していきます。 -
JFEスチールを目指すあなたへ
新入社員研修では、必要な知識はもちろん、社会人としてのルールを先輩指導員から丁寧に教えてもらえます。同期・仲間もたくさんできるので、楽しく仕事ができると思います。仕事を進めるうえで最も必要なのがコミュニケーション能力です。どの職場でも元気な挨拶や会話ができる人を望んでいます。
JFEスチールで、モノづくりだけでなくみんなが楽しく働ける職場も一緒に作っていきましょう!
製造を支える仕事(メンテナンス職など)
メンテナンス職による管理や修繕が欠かせません。
生産計画の策定や材料開発も、鉄鋼製品の製造に不可欠な仕事です。
設備(機械)
製鉄所で稼働する機械設備の
保守・保全を行う

設備部 製銑設備室 均鉱職場
保全職
2007年入社曽我 健児
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仕事について
設備部では、製鉄所の各機械設備の保守・保全を担っています。私が所属している製銑設備室は、鉱石の搬送から焼結鉱・コークスの製造、そして銑鉄が生み出される高炉がある工場の設備を担当しています。設備の点検・補修計画立案・実行、設備の改善や改造・故障トラブル時の復旧、メンテナンスに必要な予備品の管理など保守・管理に関する業務を行っています。
製鉄所の安定稼働のため、設備が安全かつスムーズに動かせるよう奮闘しています。 -
これからについて
日々心がけているのは、担当設備から故障やトラブルが発生しないようしっかりと点検を行う事です。そしてもうひとつが、人と人との関係性を大切にする事。製鉄所では多くの人が関わり協力し合ってモノづくりを行っています。大きなトラブルや難しい課題が発生しても、多くの人が協力し合うことで乗り越えられます。信頼し合える人間関係を大切に、安全で安定した設備づくりをこれからも続けていきたいですね。
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JFEスチールを目指すあなたへ
JFEスチールでは風通しの良い職場づくりを大切にしています。私の職場はコミュニケーションが円滑で上司・部下に何でも話せる環境です。プライベートでも遊んだり、レクリエーションや飲み会もあるので活気があります。高温・騒音・粉塵など、製鉄所ならではの厳しさはありますが、すべてに対策がされています。安全に関しては特に厳しく、災害が発生しないように調査し、対策とルールづくりが行われています。
制御(電気)
製鉄所で稼働する電気設備の
保守・保全を行う

制御部 銑鋼制御室 原料制御職場
保全職
2019年入社西田 朱里
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仕事について
原料品を輸送する設備の制御保全を行っています。設備の故障を防ぐため、状態に応じて点検・保守を行うのが制御保全の役割。また、オペレーターの要望に応じた改善活動やプログラム改造も行っています。制御盤の異常を調べる見廻り点検や、設備改善工事の伝票作成なども私の仕事。故障が発生すると現場に直行し、厳しい環境で作業することもあります。安定操業のために職場・グループの方々と協力して日々の業務に取り組んでいます。
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これからについて
もうすぐ入社4年目になりますが、まだまだ分からないことばかり。担当エリアには1,000基以上のコンベアが稼働しているので、それらを把握するのも大変です。分からないことはとにかく先輩に質問してメモを取るようにしています。教育担当の先輩は仕事が早く正確で、上司からも一目置かれています。質問をすると補足で多くのことを教えてくださり、とても勉強になります。憧れの先輩の背中を追いかけ、いつか追いつきたいです。
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JFEスチールを目指すあなたへ
職場の人間関係はとっても良好。フォローし合い、分からないことがあっても聞きやすい雰囲気です。若手で集まるご飯会も不定期開催中。冗談を言い合ったりと、たまの息抜きも行っています。
原料を扱うエリアということもあり、職場環境はきれいとは言えませんが、個々が工夫してより良い環境づくりに努めています。安全面も徹底し、作業中に“ヒヤリ・ハット事例”が発生したときは職場全体に周知し、危険個所の抽出を行っています。
エネルギー
各部署で必要なエネルギーを、所内全体に供給する

エネルギー部 エネルギー室 送風職場
保全職
2013年入社元島 啓太
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仕事について
高炉への送風を担うグループに所属し、ボイラーでガスを燃焼させ製造した蒸気でタービンを回し、連動しているブロワーで送風しています。また、所内全域の工場に蒸気・純水などを供給するのも私たちの役割です。現在は整備グループで機器の保全業務を担当しています。エネルギー室の仕事はライン作業とは違い、日によって作業内容が変わります。自分達で作業を計画し、そこから施工・管理・完工まで見届けられるのが醍醐味です。
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これからについて
部署としての目標は、完全無災害の達成です。当たり前のことのように思われるかもしれませんが、「安全は全てに優先する」という会社の指針のもと、常に意識することが大切だと考えています。災害を起こさないよう、安全に対して愚直に向き合います。
また、所内全体へエネルギーを供給している部署なので、さまざまな職場の方と携わる機会があります。「エネルギー室には元島がいる!」と思ってもらえるような存在になりたいです。 -
JFEスチールを目指すあなたへ
給料をもらっている以上、言い訳はせずにプロ意識をもって仕事に取り組んでいます。入社後数年はわからないことも多いですし、仕事を通じて大変な経験をすることもあると思いますが、自分にしかできないことや得意なこと、仕事の楽しみ方が見つかればきっと乗り越えられます。色々なことに積極的に取り組みながら、仕事の楽しさを見つけてくださいね。
工程管理
納期や装入制約に合わせ、鉄を作る工程を管理する

工程部 福山薄板工程室 実行調整職場
スタッフ職
2017年入社山野 真立
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仕事について
私が所属する実行調整職場は、生産計画の担当者や工場の方と会話しながら、納期や装入制約にあわせて鉄をつくる順番を調整するのが仕事です。私は最終製品を製造する「連続焼鈍ライン」と「電気亜鉛鍍金」を担当しています。前工程でトラブルが発生した場合、作業の優先順位を瞬時に判断するのがとても大変ですが、判断ミスで生産に影響が出る可能性があるため、常に緊張感をもって取り組んでいます。求められた要望に応え、感謝していただけた時にやりがいを感じます。
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これからについて
目の前の仕事に向き合い、今の仕事はなんとかこなせるようになってきました。現在担当しているラインより前工程の原料工場や実際に製品になってからの出荷関係の仕事などにも興味を持っているので、幅広く知識を身に着けたいと思います。直近の目標は、幅広い知識を持ったリーダーになることです。先輩と比べるとまだまだ仕事のスピードが遅く、無駄も多いので、効率よく仕事をするために一つひとつの作業を見直し、全体の生産性向上に貢献していきたいです。
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JFEスチールを目指すあなたへ
「時間を守る」「挨拶をする」など、当たり前のことを身に付けることが社会人として大切だと思います。今からでも沢山の方とコミュニケーションをとっていると、社会人になって役立ちます。また、私の職場ではパソコンを使った仕事が多く、想像以上に目が疲れますが、適度にリフレッシュしながらメリハリをつけて仕事に取り組むと良いと思います。JFEスチールは仕事以外の交流も盛んなので、それをきっかけに趣味を増やせると休日もより充実し、ストレス発散にもなりますよ!
研究
研究員と協力し、特殊な鋼板の開発にチャレンジ

スチール研究所 電磁鋼板研究部
スタッフ職
2002年入社高本 誠士朗
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仕事について
研究所で「電磁鋼板」という特殊な材料の開発を行なっています。電磁鋼板とは、変圧器やモーターの鉄心部分などに使用される鋼板のこと。この材料の特性向上に向け、研究員と力を合わせて新しいことに挑戦したり、不具合があった場合には迅速に実験データをあげたりするのが私たち技術員の役割です。仲間と協力して難題をクリアできた時には達成感があり、自信にもつながります。とてもやりがいのある仕事だと思っています。
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これからについて
日々心がけているのは、挑戦すること。挑戦は自分のスキルを上げるチャンスです。これまではベテラン社員からさまざまな指導を受けていましたが、ここ数年で世代交代が進んで指導する立場になりつつあります。現在は、実際に職場のリーダーとなり、部下を指導しています。教わってきたことを仲間に継承しつつ、安全に作業できる方法や効率化について作業長やベテランの方々とよく相談し、助け合いながら、より良い職場づくりを行っていくのが今後の目標です。
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JFEスチールを目指すあなたへ
仕事は1人ではできず、チームワークが重要です。しっかりと先輩の仕事ぶりをみて、わからないことはきちんと聞くことでコミュニケーションも活発になると思います。たくさんの先輩に積極的にアプローチしてください!
私自身の経験でもありますが、社内選考に合格すれば、産業短期大学へ留学して新たな知識を習得し、スキルアップすることも可能です。しっかりと意識を高め、JFEスチールがより良い会社になるよう共に頑張りましょう。
交替勤務について

製鉄所では、1日24時間を3つの勤務時間帯に分け、3交替で仕事を行っています。
交替勤務職場の社員は、A・B・C・D組のいずれかに所属し、3組は業務、1組は休日となるようローテーションを行っています。
3交替勤務の働き方
1日のスケジュール(倉敷地区の例)

1か月のスケジュール(福山地区の例)

※実際の勤務時間、スケジュールは配属
地区・職場によって異なります
Check
製鉄所で働く社員の
1日のスケジュール