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ニュースリリース


JFEスチール株式会社

2011年 JFEスチール社長年頭挨拶

(1月4日CEOは、社内およびグループ各社にあて以下のメッセージを発信致しました)

第三次中期計画を着実に締め括り
真のグローバル化に向け歩み出そう

JFEスチール 取締役社長 林田 英治
取締役社長(CEO)
林田 英治

明けましておめでとうございます。新年に当たり、ご挨拶申し上げます。

昨年の国内経済環境は、輸出主導で回復傾向が続いたものの、年後半にはエコカー補助金終了や円高の影響により、景気回復の停滞が顕著となってきました。特に、急速に進んだ円の独歩高は、国内製造業の海外移転といった構造的な変化を更に進展させるなど、当社にとっても多大な影響が懸念される事態です。また昨年は、原料価格に関して、不本意ながら四半期ごとの価格改定への変更を受け入れることとなり、お客様への製品価格改定方法についても変更を余儀なくされました。
このような中で、当社は、将来の成長に向けた準備・基盤整備に引き続き注力してまいりました。
第三次中期計画で掲げた「スチール単体粗鋼3,300万トン体制」構築については、倉敷第3高炉の改修・火入れ、及び福山製鋼能力増強工事の完工と、着々と体制整備を行ないました。現在改修している福山第3高炉の完工により、いよいよ3,300万トン体制が整うことになります。
また、販売に関しましても、安定的販売体制の構築に向けて、営業部門の拡充、アジアを中心としたアライアンスの締結などを積極的に進めてまいりました。

海外事業では、インドJSWスチール社との戦略的包括提携契約の具体化と、それに伴う出資を実施し、タイではCGL建設を決定するなど、今後も成長が見込まれるアジアを中心に需要を捉え、成長を図る取り組みを進めました。
一方、昨年中に大きな生産上のトラブルが頻発したことは、誠に反省すべき点であります。我々はこの事態を真摯に受け止め、トラブルの発生原因・対策の水平展開を図るとともに、全社で重大リスクの再点検を実行しましたが、何より安全・安定操業を目指して、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

以上、昨年を振り返りましたが、2010年度の収益は、2009年度に対し増益を確保する見通しです。これは従業員、グループ会社、協力会社をはじめ関係者の皆様のご協力、ご尽力の賜物であり、深く感謝申し上げる次第です。

さて、我々を取り巻く足下の経済環境は、先行き不透明感が強まっています。輸出を牽引してきた新興国は高成長が継続する見込みではありますが、先進国の景気は、政策効果の反動、財政問題などから失速が懸念されます。また、昨年から継続する円高の影響も注視しなければなりません。
そうした中で、2011年は、JFEスチールグループにとって、第三次中期計画の最終年として、総仕上げを行なうとともに、真のグローバル化に向けた歩みを進める年です。

 

三つの重要課題

それでは、以下に本年の重要課題について申し上げます。

一つ目の課題は、安定的3,300万トン体制の構築です。
先程も申し上げました通り、福山第3高炉改修工事完工によりスチール単体粗鋼3,300万トンの製造体制が整うことになります。まずは、予定通りの工事完工を図る必要がありますが、その上で、昨年のトラブルの反省を活かし、安定操業を是非とも実現したいと思います。操業が安定することにより、自ずと品質の安定とコスト低減が図られ、競争力を維持することが出来るはずです。
また、体制の構築とは、製造部門に留まらず、強固な販売体制と一体となってはじめて達成されるものです。従来から築いている国内のお客様との緊密な関係をより強くするとともに、現在取り組んでいる輸出拡販を更に推進して、販売体制の確立を目指してください。

二つ目の課題は、グローバル展開の更なる推進と成果の実現です。
本年は、海外での事業展開を引き続き積極的に進めていくとともに、今まで当社が取り組んできた事業の成果を実現する必要があります。具体的には、広州JFE鋼板における冷延・第2CGLなどのⅡ期工事完工と円滑な立上げ、インドJSWスチール社との各種活動の開始などが挙げられます。更には、自社原料権益比率30%に目処をつけることも重要な課題です。
グローバル展開を進めていく中では、これまで以上に従業員の皆さんの海外訪問や、海外からの来客が多くなります。このような機会には、是非とも積極的なコミュニケーションを図り、視野を広げていただきたいと思います。

三つ目の課題は、将来の飛躍に向けた活動への取り組みです。
当社が将来に向けて成長していくためには、ライバルとの競争に打ち勝ち、トップの競争力を維持し続ける必要があります。そのためには、第三次中期計画でも掲げているように10年先を見据えた商品開発、プロセス開発に継続的に注力しなければなりません。お客様とともに成長していくという視点を常に意識し、研究開発・生産・販売の連携を密にして取り組んでいただきたいと思います。

また、将来の飛躍には、人材の確保・育成が必須です。人材育成は会社の最重要課題との認識を全社で共有化し、グローバル人材の育成、技能伝承を図っていきたいと考えています。

本年は、第三次中期計画の総仕上げとともに、第四次中期計画を策定する年でもあります。10年先の事業環境と将来展望を皆で議論し、その上で具体的な計画として作り上げていきたいと思います。

全員参加による活動で労働災害ゼロの達成を

次に「安全」について申し上げます。安全成績については、2007年以降着実に改善して参りました。昨年もその傾向は継続していますが、改善幅は小さくなりつつあります。今年はこの壁を打ち破って更に安全で健康的な職場を実現するために、私は社長としてJFEスチールの「安全最優先」を具体的に表わす「基本的考え方」を三つ皆さんに提示します。一つ目は、コミュニケーションを大切にすること、二つ目は、安全が確保できないときは作業を中止させること、三つ目は、安全のためには速やかに必要な人と資金を投入すること、です。
各社・各部門の皆さんがこの「基本的考え方」に沿って、「全員参加による活動」で、職場の課題を解決し、今年こそ「労働災害ゼロ」を達成しましょう。

労使間の協力で経営課題に柔軟に対処

ここで、労働組合の皆さんに一言申し上げます。
我々を取り巻く経営環境は厳しく、常に先行きの見通しが立ちにくい状況です。また、取り組むべき課題もグローバル化しており、経営には更にスピードと柔軟性が求められております。このような状況の下、経営課題に対処していくためには、労働組合の皆さんのご理解、ご協力が不可欠と考えております。本年もよろしくお願い申し上げます。

志高く目標を設定し情熱をもって取り組もう

最後に、皆さんの日々の課題への取り組みに関して一点申し上げます。
皆さんの取り組む課題がどのようなものであっても、常に志高く目標を設定してください。高い目標を掲げない限り、決してそこに到達することは出来ません。そして、一旦掲げた目標に対しては、執念、情熱を持って達成を目指してください。最終的にはあきらめない気持ちを持って取り組んだ者が、目標に到達できると私は思います。

以上、年頭にあたり、所信を申し述べましたが、本年が皆さんとご家族にとって実り多く、健康で幸せな一年となりますよう心から祈念し、新年のあいさつといたします。