ニュースリリース
水島ゼネラルサービス株式会社
JFE技研株式会社
鋼管柱「JFEリバーポール」用の鋼球衝突式制振装置を開発
~強風対応用にアンテナ鋼管柱へ初適用~
JFEスチールグループの水島ゼネラルサービス(株)(本社:岡山県倉敷市、社長:山本繁)は、JFE技研(株)(本社:神奈川県川崎市、社長:小原隆史)と共同で、多目的鋼管柱「JFEリバーポール」用の鋼球衝突式制振装置を開発しました。この度、島根県出雲市で株式会社日本ネットワークサポート(本社:大阪府大阪市)の無線アンテナ取付用鋼管柱の制振装置として初めて採用されました。
海岸地域や山麓部など、強い風を受ける場所に設置される鋼管柱は、強風により柱頂部が大きく揺れるとともに、本体に微振動を生じる場合があります。鋼管柱そのものは適切に設計されており、強度的には問題はありませんが、柔構造であるため風の影響を受けて大きく揺れることがあり、アンテナ本体の通信性能が損なわれる懸念や、人の見た目に不安を与える懸念がありました。
今回開発した制振装置は鋼球衝突式で、鋼管柱が揺れると、頂部に設置した制振容器の中の鋼球が容器の側壁に衝突し、揺れとは逆方向の力を作用させて揺れを抑える機構です。1つの装置で様々な揺れ(複数の振動モード)を半分以下に抑えることが可能であり、しかもメンテナンスフリーです。また、JFEリバーポールだけでなく、既設の鋼管柱にも後付けで設置可能なアダプターも開発しました。
この制振装置の開発に際しては、JFE技研の要素実験技術と振動解析技術を活用しました。また、実際の風を模擬させた模型風洞実験も行いました。
今後は、この制振装置を照明柱や無線アンテナ鋼管柱に適用すべく、普及に取り組んでまいります。
水島ゼネラルサービス(株)の概要
・所在地 | : | 岡山県倉敷市川崎通1丁目 〒712-8074 |
・代表者 | : | 山本繁 |
・資本金 | : | 100百万円(JFEスチール(株)が99%出資) |
・売上高 | : | 5,551百万円(2007年度) |
・事業概要 | : | 鉄鋼加工、施設運営・管理業 |
【制振機構の概念図】

【制振装置の効果】

【写真】
矢印の箱の部分が制振装置


本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
水島ゼネラルサービス(株) JFEリバーポール事業部 TEL:086-447-4586