製品・技術 Steel bars and Wire rods Products
高清浄度・長寿命軸受鋼
技術概要と技術のポイント
- 鋼材の転がり疲労寿命向上には、劣化因子である鋼中介在物低減が必要
- 従来の介在物評価指標は、鋼中酸素量→極低酸素領域では指標として不十分
- 本軸受鋼では、新しい介在物評価指標として極値統計法を活用し
- ・転がり疲労寿命試験結果との対比による、主要介在物因子の抽出
- 酸化物系介在物予測最大径←光学顕微鏡観察結果より極値統計法に基づき算出
- 酸化物系介在物個数←光学顕微鏡観察結果に基づき算出
- 高清浄度鋼製造技術
・RH脱ガス処理前スラグ組成の最適化
←CaO-Al2O3系介在物生成抑制による大型介在物の生成抑制
・RH脱ガス処理時間の延長
←10μm以上の大型介在物個数大幅低減
特 長
- 従来鋼よりも優れた転がり疲労寿命を達成
- LF等の特殊プロセスを用いることなく達成
軸受け鋼の主要製鋼工程
酸化物系介在物予測最大径と転がり寿命の関係

酸化物個数と転がり寿命の関係

適用可能な自動車部品
各種ベアリング
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- 東京 棒線事業部 棒線商品技術部技術サービス室
- 03-3597-3546
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新しい観点の評価指標に基づく鋼中非金属介在物制御による長寿命軸受鋼です。
自動車の低燃費化等のニーズによる軸受部品の小型軽量化、転がり疲労寿命向上の要求を受け、
小型軽量化と従来品と同等以上の寿命を実現しました。