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東日本製鉄所(千葉地区)東工場土壌調査結果について(2002-1)

1.経緯
 
    当社は、東日本製鉄所(千葉地区)東工場地区の再開発について行政当局のご指導を得ながら検討を進めておりますが、当該再開発事業により従来の工場用地から都市的な土地利用へと土地利用転換することが見込まれることから、土壌環境についても万全を期すことを目的として、『千葉市土壌汚染対策指導要綱』(以下要綱という)に則り、千葉市のご指導を得ながら調査を進めてまいりました。
この度、「蘇我特定地区整備計画」の実施に伴い、第一段階で再開発の対象となることが見込まれる地区(約107ha: こちらをご覧ください)について、ほぼ調査完了し、平成14年1月11日千葉市に報告書を提出致しましたので、その結果を公表致します。
 

2.調査内容
 
   調査は要綱に則り、環境省の定める『土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針※1』 及び『土壌・地下水汚染に係る調査対策指針運用基準※2』(以下、指針等という) に定める方法により下記のとおり実施いたしました。
なお、本調査では要綱に定める特定有害物質の他、平成13年3月に新たに土壌環境基準項目に追加されたふっ素、ほう素および『ダイオキシン類対策特別措置法』で環境基準が設定されているダイオキシン類についても 参考として対象項目に加え調査を実施いたしました。

※1: 平成11年1月29日付環水企第29号、環水土第11号環境庁水質保全局長通知
※2: 平成11年1月29日付環水企第30号、環水土第12号環境庁水質保全局企画課地下水・地盤環境室長、 環境庁水質保全局土壌農薬課長通知

(1) 対象地資料等調査
  土地利用の履歴(土地造成の経緯等、当社進出前の利用履歴をふくむ)、対象物質の使用履歴、対象物質排出の履歴などを資料により調査致しました。

(2) 対象地概況調査
  上記の対象地資料等調査の結果に基づき想定された物質を中心に重金属等については表層土壌の分析を、揮発性有機化合物については土壌ガス調査法による表土ガスの調査分析を行いました。

調査方法
   環境省調査・対策指針および運用基準に基づき実施
尚、ダイオキシン類については『ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル (平成12年1月、環境庁水質保全局土壌農薬課)』により実施

調査地点・物質
   指針等に基づき、対象地資料等調査の結果、汚染がないことが明らかな地点・物質を除き調査を実施致しました。
更に、対象地資料等調査の結果、汚染の可能性が認められなかった箇所についても代表地点をランダムに設定し、 当該地点では全物質を対象として調査を実施致しました。上記により選定した地点は下記のとおりです。

 調査計画地点 301地点
 調査完了地点 281地点
 調査未了地点 20地点
 以上調査完了地点のうち
 重金属類(7物質 次項1~7) 212地点
 重金属類(PCB) 4地点
 重金属類(ふっ素) 59地点
 重金属類(ほう素) 38地点
 農薬類 3地点
 揮発性有機化合物 77地点
 ダイオキシン類 2地点

(3) 対象地詳細調査
  対象地概況調査の結果により環境基準を超過するおそれのある地点において、水平垂直方向の範囲を特定することを目的としてボーリング等の調査を行いました。


3.調査結果
 


(1) カドミウム(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:9mg/kg)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
また含有量についても全地点で含有量参考値以下でした。
 
(2) 全シアン(環境基準:溶出量 検出されないこと)
対象地概況調査の結果、全地点で検出されませんでした。
   
(3) 鉛(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:600mg/kg)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
しかし、含有量については、旧ワイヤーロープ工場エリア内の3地点で含有量参考値を超過(含有量参考値の最大5.3倍)していたことから詳細調査を実施いたしました。
詳細調査の結果、約3,125m2、深度0.5~1.5mの範囲に分布していることが確認されました。
原因として、旧ワイヤーロープ工場で昭和46年までの間、線材製造の際に冷却材として鉛を使用していたことから、 鉛浴から発生したダストが飛散し周辺の土壌に付着したものと考えられます。
   
(4) 六価クロム(環境基準:溶出量0.05mg/l以下)
対象地概況調査の結果、旧鍋修理場エリア内の4地点で環境基準を超過(環境基準の最大3倍)していたことから詳細調査を実施いたしました。
詳細調査の結果、面積約5,625m2、深度約0.5mの範囲に分布していることが確認されました。
原因として、昭和58年までこの地区ではクロム成分を含有する高温用の特殊な耐火煉瓦を使用した鍋の修理を実施しており、当該作業に関連して落下したレンガ屑が原因と思われます。
   
(5) 砒素(環境基準:溶出量0.01mg/l以下、含有量参考値:50mg/kg)
対象地概況調査の結果、2地点で環境基準を超過(環境基準の最大1.3倍)しておりました。
砒素については、この海岸地区の地層に自然的に含まれているもので、これらの地点では砒素が取り扱われた履歴がないことから、操業にともなうものではないと判断されます。
尚、含有量については全地点で含有量参考値以下でした。
   
(6) 総水銀(環境基準:溶出量0.0005mg/l以下、含有量参考値:3mg/kg)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
また含有量についても全地点で含有量参考値以下でした。
   
(7) セレン(環境基準:溶出量0.01mg/l以下)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
   
(8) ふっ素(環境基準:溶出量0.8mg/l以下)
対象地概況調査の結果、19地点で環境基準を超過(環境基準の最大3.3倍)していました。
原因として、対象地は海域の浚渫土を用いた埋立地であり、一般に、海水中のふっ素濃度は土壌および地下水の環境基準よりも高いことから、今回分析結果でのふっ素の検出はこのことが原因であり、自然的な影響によるものと考えられます。
   
(9) ほう素(環境基準:溶出量1.0mg/l以下)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
   
(10) PCB(環境基準:溶出量 検出されないこと)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。
   
(11) 農薬類(環境基準:溶出量 1,3-ジクロロプロペン 0.002mg/l以下、チウラム 0.006mg/l以下、 シマジン0.003mg/l以下、チオベンカルブ0.02mg/l以下、有機リン 検出されないこと)
対象地概況調査の結果、1,3-ジクロロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、有機リン全て検出されませんでした。
   
(12) 揮発性有機化合物
(環境基準:溶出量 ジクロロメタン 0.02mg/l以下、四塩化炭素 0.002mg/l以下、 1,2-ジクロロエタン 0.004mg/l以下、1,1-ジクロロエチレン 0.02mg/l以下、シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/l以下、 1,1,1-トリクロロエタン 1mg/l以下、1,1,2-トリクロロエタン 0.006mg/l以下、トリクロロエチレン 0.03mg/l以下、テトラクロロエチレン 0.01mg/l以下、ベンゼン 0.01mg/l以下、1,3-ジクロロプロペン 0.002mg/l以下)
対象地概況調査の結果、表層土壌ガス中に含まれる揮発性有機化合物は、全調査地点で全成分(揮発性有機化合物の11成分)について検出されませんでした。
   
(13) ダイオキシン類(環境基準:含有量 1000 pg-TEQ/g-dry以下)
対象地概況調査の結果、全地点で環境基準以下でした。


4.今後の対応
   
   以上のとおり、今回の調査によって大部分の範囲で環境基準を満足していることが認められました。
一方、一部のエリアにおいて操業に由来すると思われる六価クロム及び鉛による環境基準または含有量参考値の超過が認められました。これらの物質につきましては詳細調査の 結果、範囲を特定することができました。
環境基準または含有量参考値の超過が認められた地点に関する対策につきましては、市要綱に基づく他、現在国において土壌規制に関する検討が進められておりますので、 この検討結果も踏まえて千葉市と協議の上で適切な対応を検討し、必要な措置を施して参ります。
尚、今回調査計画地点の内、構築物下にあり調査ができなかった20地点については、 当該構築物解体除去後に確実に調査を実施し、その結果についてもご報告して参ります。
また、今回は当面の土地利用転換が見込まれている地区について調査を行いましたが、 将来、開発対象となる地区についても千葉市のご指導をいただきながら同様の土壌調査および対策を実施し、市民の皆さんにもご報告し、ご理解をいただきながら再開発事業を進めて参る所存です。

 今後とも土壌環境の保全に万全を期すべく、 社内管理、監視体制を強化してまいりますのでご理解の程お願い致します。





【お問い合わせ先】
東日本製鉄所(千葉地区) 総務部総務室 tel.043-262-2024