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インドネシアCGLプロジェクト

JFEスチールのノウハウと志を
インドネシアに根付かせる

MEMBER

事務系
福澤宏昭
福澤 宏昭
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Sales Manager
2002年入社
事務系
遠藤宏行
遠藤 宏行
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Business Planning
Manager
1996年入社
事務系
松川大輔
松川 大輔
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Sales & Production
Control General Manager
1994年入社
技術系
佐藤伸行
佐藤 伸行
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Production Manager
2003年入社
技術系
野出俊策
野出 俊策
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Product Design & Quality
Control General Manager
1991年入社
技術系
瓜生 順
瓜生 順
PT. JFE Steel Galvanizing
Indonesia
Manufacturing General
Manager
1991年入社

Prologue

2013年6月17日、JFEスチールから、あるニュースリリースが配信された。タイトルは「インドネシアにおける自動車用溶融亜鉛鍍金ライン建設について」。インドネシアは、ほとんどの日系自動車メーカーが生産・輸出拠点を構える東南アジア屈指の自動車生産国だ。このことに加え各自動車メーカーは、現地での生産能力増強・工場新設を計画しており、自動車用高級鋼板需要のさらなる拡大が見込まれている。こうした背景を受け、首都ジャカルタから南東約30キロメートルの西ジャワ州ブカシ県にある工業団地内に、インドネシア初の自動車用溶融亜鉛鍍金ライン(CGL: Continuous Galvanizing Line)の建設を発表した。ライン建設から稼働後の製造・販売は、現地法人であるPT.JFE Steel Galvanizing Indonesia(JSGI)が担う。JSGIは、既に稼働中の中国・広州、タイ・ラヨン県の工場に続き、アジア地域の3拠点目になる。

インドネシアの面積は日本・外務省の資料によると、約189万平方キロメートル。これは日本の約5倍にあたる。また人口は、2015年のインドネシア政府統計で、約2億5500万人。中国、インド、アメリカに次いで世界第4位だ。ASEAN(東南アジア諸国連合)の本部がジャカルタに置かれていることからも、ASEAN諸国内での期待と影響力が大きいことがわかる。また、イスラム教徒が人口の大半を占めていることも特徴の一つだ。

インドネシアの名物は朝夕のジャカルタでの渋滞だ。高速道路等のインフラ整備のスピードよりも、自動車販売台数の伸びが圧倒的に上回っているからだ。実際に足を運ぶと、道路に日本車が多いことに驚かされる。「インドネシアは、日本国内よりも日本車のシェアが高い」という声が聞かれるほど、インドネシアでは日本車が圧倒的な人気だ。毎年ジャカルタで開かれる「インドネシア国際オートショー」には世界中の自動車メーカーが参加し新車展示即売会を行っているが、例年日本車のブースは立錐の余地がないほどの賑わいを見せるという。日本の自動車メーカー各社が生産・輸出拠点を構えるインドネシアに、初の自動車用溶融亜鉛鍍金ラインを立ち上げる。この知らせは、自動車メーカー各社から歓迎を受けた。日本から輸入していた高級自動車用鋼板が、インドネシア内で調達できるようになるからだ。

JFEスチール社内にプロジェクトチームが正式に発足したのは、ニュースリリース配信の1か月前にあたる、2013年5月。プロジェクトチーム名は、「インドネシアCGLプロジェクト推進班」。2016年3月を予定する本格稼働に向け、「インドネシアCGLプロジェクト推進班」には、社内各部署からプロフェッショナルが招集された。工場建設に携わる土木、建築、設備・制御部隊の他、経理・財務、経営企画、購買、営業、工程、製造、商品技術など、段階的にさまざまな分野のスペシャリストが動きはじめた。「インドネシアCGLプロジェクト推進班」のミッションは、二つ。一つは短期的目標だ。それはJSGIを立ち上げ、インドネシアでの製造体制の確立と顧客への安定供給のスキームをつくりあげること。そしてもう一つは中長期的視点での目標。段階的に日本人スタッフ比率を減らしていき、いずれはインドネシアのナショナルスタッフが、自らの力で会社運営はもとより営業から製造に至るまでの一切のプロセスを、当事者として動かしていける体制をつくりあげること。この二つの目標を胸に、プロジェクトメンバーはインドネシアへと向かった。

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事務系 SIDE STORY
「頼りになる。信頼できる」存在をめざして

1994年入社の松川 大輔はJFEスチール入社後、製鉄所の生産管理、自動車鋼板の営業を経験し、2013年5月、JSGIプロジェクトに関わることとなった。

赴任予定は、2014年の10月。それまでの約1年半は、本社内でインドネシア語のトレーニングを行いながら、販売計画策定、生産管理システムの要件検討、現地物流調査などに動いた。インドネシアへの出張も幾度となく経験した。松川の最大の役割は営業担当として顧客との信頼関係を醸成することだが、その担当範囲は生産管理にまで及んでいる。通常、日本国内では営業と生産管理は、別々の部署が担当しているが、JSGIは小所帯だ。顧客と向き合う営業と、営業が取ってきたオーダーの生産管理は、同じチームで担当したほうがより効率的だと判断した。

2014年10月にJSGIに着任すると、営業・生産管理の下地作りは本格化。インドネシアに進出した自動車メーカーへ地道な営業活動を行い、顧客の購買担当ばかりではなく、工場長や製造現場を担う人たちの声を丁寧に吸い上げていった。「困ったことがあればすぐに駆けつけられる」顧客との距離の近さが、JSGIの強み。国内での営業活動の軸としていた「お客様から選んでもらえる鉄鋼メーカー」像をより深く追いかけ、顧客から「頼りになる。信頼できる」と言ってもらえる存在になるための努力を続けている。