STEEL! GIRLS
session

女性による女性のための
ガールズトーク

ロケ地:JFEスチール本社30Fラウンジ

内海 麻里杏
東日本製鉄所 千葉地区 工程部 計画室
2013年入社

千葉工場 工程部 計画室で、新設備や設備更新の工事計画・進捗状況の把握等を担当。設備の改良・更新は、生産計画をあげていく重要パートとなるだけにプレッシャーも。社内外のさまざまな人と調整や交渉が必要なだけに、人と人との信頼関係の構築を意識している。

奥村 紗未
スチール研究所 分析物性研究部
2016年入社

JFEスチールの「勉強しながら最先端の研究を進めていく」職場環境に満足している。現在は錆のメカニズムの解析に挑んでいる。上司・先輩とのコミュニケーションが活発で、年次に関わらず自分の意見を言えるリベラルな風土が、仕事のしやすさと直結していると語る。

白崎 園美
東日本製鉄所 京浜地区 熱延部 熱延技術室
2011年入社

製鉄所内の「熱延工程」の製造技術開発を担当する。圧延ではお客様の要求する厚さ・幅・質量、さらには強度や延びなどの機械的性質を満たすことが重要になる。白崎の仕事は、高品質な製品を安定的に製造できる製造工程や方法を考え、製造現場とともに改善していくこと。

近藤 有貴子
ステンレス特殊鋼営業部 自動車ステンレス室
2008年入社

本社で、自動車用ステンレスの輸出営業を担当する。担当地域は、経済発展とともに自動車の生産台数が著しく伸びているインドをメインに、ヨーロッパや北米など、広範囲にわたる。受注量を増やすとともに、各国でのシェア拡大に熱い情熱を傾けている。

「女性社員」であることを、意識する?

近藤

では、まずは乾杯!今日も一日お疲れ様でした!
今日はそれぞれ違う職場での「女性社員としての本音」をお話ししたいな、と思っています。日常ではあまり自分が「女性」であることを意識する場面は少ないとは思いますが、今日はあえて「女性目線」で仕事を語ってみましょう。

鉄鋼と言えば「男性社会」というイメージがありますよね。でも私は就職活動の時、男女比は気にしていませんでした。男性でも女性でも、仕事は大変ですし(笑)。それなら、どこに行っても同じかなと。JFEスチールに入社してからも、私自身は性別の差を意識していませんが、意図せずして女性ということで目立ってしまうこともあるので、「素行を正す」ということは意識しています。それと女性だからと、気を遣われることがないように、明るく積極的に振る舞うようにしていますね。とはいえ、周囲のおかげで、肩肘を張らずに自然体でいられるので、「女性だから」ということで特に苦労したことはないです。

白崎

私が就職活動をしている頃は、製造現場にはエンジニアの女性が一人もいませんでした。でも私はどうしてもモノづくりがしたかったので、入社したら絶対に製造現場に行きたいと思っていたんです。入社後その夢は叶ったのですが、当時はやっぱり環境面で「男性中心」のところがまだまだあって…。さすがに女性用トイレはありましたが、シャワーがなかったりとか。

内海

それはどうなったんですか?

白崎

熱延工場は熱い鋼板を加工する工場で、現場の立会をするとすぐ汗をかきます。なので、それとなく「欲しいです」と言い続けていました。そうしたら、割とすぐにできてしまったんです。あと、仮眠用のソファーも用意してくれて。当時は、後に続く女性社員のことを考えたら、言うべきことは言っておこうと思っていました。

近藤

そういう細かいオーダーを聞いてくれるのは、ありがたいですよね。奥村さんはどう?

奥村

男性が多い世界ということで、最初は変に気を遣われるとか、もっと言うと「よそ者」扱いされるのかなと不安でした。でも入社してみたら、全然そんな不安はなくなって。私はまだ新人なので、たとえばエレベーターが来たとき、先輩がいればボタンを押して先を譲ることを心掛けていたのですが、多くの人は、「いいよ、いいよ、先に乗りなよ。レディーファーストだよ」と譲ってくれるんです。女性だからといって、ネガティブなことを言う人には、まだ出会ったことがありません。

内海

私は比較的女性が少ない会社ということで、もう少し「チヤホヤ」されるかと思っていたのですが、そんなことは全く無かったです。それと、入社前は製鉄所には荒々しい人がたくさんいて、怒鳴り声が四方八方から聞こえてくるに違いないと思っていました(笑)。

近藤

そんな人、いないよ!

内海

ええ、入社してみたら穏やかな人ばかりで。入社して一度も怒鳴り声は聞いたことがないです。仕事で関わりのある工場には、まだ男性が多くて、電話をかけると最初ぶっきらぼうなんですが、女性の声だとわかると、急に口調が優しくなることもありますし。

奥村

入社したばかりの頃、他部署の人が私の名前と顔を覚えてくれていたことに驚きました。話をしてみると「女性は少ないから、すぐに覚える」って。嬉しかったとともに、近藤さんと同じように、見られていることも意識しました。だからというわけではないのですが、明るく元気と思ってもらえるように努力しています。

近藤

やはり気になりますよね。内海さんにも、そういう時代はあったでしょ?

内海

忘れました(笑)。

「仕事の手応え」は、どこにある?

近藤

みなさん、それぞれの現場で、どんなところに仕事の手応えを感じていますか? これは性別とは関係ないことではありますが。

白崎

先日、ベトナムに初めて海外出張に行きました。目的はベトナムの熱延工場への技術指導です。海外での技術指導は、ベテランがするものと思っていたので、入社6年目の私にできるのだろうかと、ものすごく不安でした。英語も苦手でしたし。

でも紙とペンがあれば、なんとかなるものですね。絵を書きながら、単語を並べて会話するだけでも、エンジニア同士は不思議とわかりあえるんです。技術や理論は、世界共通だとあらためて感じました。ベトナムのエンジニアもすごく積極的に質問してくれて、帰国の際は、「ぜひまた来てください」って言われて感動しました。日常とは違う環境で、自分のスキルが活かせるかどうか不安でしたが、相手の笑顔を見て、自分がこれまでやってきたことは間違いではなかったと再確認しました。近藤さんも出張は多いでしょ?

近藤

インドをメインにヨーロッパやアメリカへのステンレス輸出営業をしているので、出張の機会は多いです。だいたい年に2〜3回くらい。1回の出張は2〜3週間で、インドに行った後、ヨーロッパやアメリカをまわって帰るという感じです。インドの市場には、同業他社よりも先行して参入したので、当社のプレゼンスが高いんです。インドという国が高い経済発展率を見せていますので、数量という面では私が担当してから、ほぼ倍々で推移しています。

内海

すごい!

近藤

でも数量は、経済発展という環境要因が大きいので…。私はむしろシェアの拡大を意識しています。そのためには、一つひとつのお客様のサポートを充実させることを心がけています。出張の際は、技術担当の人にも同行をお願いして、総合的にJFEスチールの良さを理解してもらっています。自分の行動が結果につながることは、大きな手応えですし、ワクワクします。

奥村

研究の仕事は、すぐには成果にはつながりません。でも、自分が担当した実験や考えを発表する機会はけっこうあって、それらが「いいね」と受け入れられるときは心のなかで「よっしゃー!」と叫んでます。それと研究職なので、顕微鏡をのぞいている時間も長いのですが、新しいことが見えてきたときは、すごくうれしいです。

近藤

他の部署との連携はけっこうあるの?

奥村

まだ私自身はあまり経験がないのですが、成長していくなかで、確実に増えてくると思います。仕事が物性を調べることなので、いろいろな部署から依頼は来ます。自分の研究テーマは大切にしつつ、分析などの依頼があれば、それにも応えられるようになりたいと思っています。最近では、自分の成果を他の研究部に紹介するという動きも始まっていますので、他部署からの刺激も自分の成長の糧にできればと感じています。

内海

私がいる工程部は、工場や営業など多くの人の意見を聞いて、調整したり、調整したり、調整したりしてます!

近藤

わかります(笑)。社内外のいろいろな人が関わるから、私たちの仕事は事務系職種でも技術系職種でも必ず、交渉力や調整能力は必要になりますよね。

内海

ええ。でもスキルも大事ですが、ときには「拝み倒して」解決することも。

白崎

それができるのは、信頼関係があるからでしょ?

内海

そう思っています。良い関係を築いていれば、いざというとき無理も聞いてもらいやすくなる。そのために、当たり前のことですが、普段から誠実に仕事に取り組むように心がけています。

近藤

そういう姿勢が汲み取れると、依頼された側も「しょうがないな。頑張るか」という気持ちになりますよね。

JFEスチールの良いところって、どこ?

近藤

ちょっと大きなテーマになりますが、みんなそれぞれ「JFEスチールの良いところ」って、どんなところだと思います?

内海

職場が寮から近いので、仕事帰りに飲みに行く頻度は高いかもしれません。私の部署は、比較的若手社員も多いので。仕事終わりのちょっとしたコミュニケーションも大切にしているのが、良いところだと思います。

近藤

奥村さんが「ここが好き」と思えるところって、どんなところ?

奥村

就職活動のときから、JFEスチールは、「この人と一緒に働きたい」と感じさせてくれる人が多かったことが、入社の決め手になりました。その頃から「おだやかな人が多い」という印象だったのですが、その思いは入社後も変化はありません。アットホームな雰囲気が、好きなところだし、良い点だと思っています。

白崎

社内にはベテランの人から新人まで、いろいろな層の人がいることが、私にとっての「良いところ」ですね。多くの人と知り合えるということは、それだけ気付きや発見があるということです。自分とは違うものを持っている人と協働することができる。このことは本当に良い刺激になります。

近藤

世代が違う人と仕事をする機会が多いということは、本当に勉強になりますよね。

白崎

先ほどシャワーの話をしましたが、今は女性の配属数も増え、どこの職場でもインフラは改善されてきました。技術系の社員でも、製造部門、研究部門にこだわらず、どんな仕事でも女性の活躍の場があるのは、当社の良いところだと思います。

近藤

事務系の社員も、最近女性の営業担当者がずいぶん増えてきました。男女の隔たりがなくなってきているのを感じています。

奥村

比較的プライベートと仕事のバランスがとりやすいのも、魅力だと思っています。私は、毎週月曜日にスカッシュの練習があるので、定時に帰っています。あと、火曜日と木曜日は社内の英会話講習に参加しています。その分、水曜日と金曜日はしっかり仕事をして帰ります。

内海

近藤さんは、時々長い休みを取りますよね。

近藤

最近は自分の裁量で仕事が回せるようになってきて、長い休みを取りやすくなったな。

内海

最近一週間くらい休暇を取ったって聞きました。どこに行ったんですか?

近藤

ヨーロッパ!そこに向けて全速力で仕事しました。工場だと、24時間・365日動いているから、なかなか時間を融通することは難しいのではないですか?

白崎

工場は24時間動いているので、何かトラブルがあれば、夜中に連絡が来て、対応しなければいけなくなることはあります。頻度は多くありませんが。そういったときは翌日に休みをとったり、出勤時間を遅くしてもらったりしています。

近藤

製鉄所の印象ってどうですか? 私は、海外のお客様が来日した際に製鉄所を案内することもあるけど、熱延のところとか、ほとんどの人が驚きの声をあげられる。そういうとき、なんだかすごく誇らしい気持ちになります。

内海

製鉄所の温度とか空気感は、すごく好きです。加熱炉の近くとかだと、毛穴が開く感じ(笑)。

近藤

どの工場も広大な敷地で、ひとつの街みたいになっている。道路が走っていて、信号も踏切もあって、汽車が走っている。そこにものすごく大きな工場が点在している。客観的に見ると、すごく不思議な空間だと思います。

社会に先に出た先輩から、メッセージ

近藤

盛り上がってきたところですが、そろそろ締めに入りたいと思います。最後に、就職活動の先輩から、就活中の学生の方へのメッセージをお願いしたいのですが。

内海

就職活動中に、仕事内容や職場の雰囲気をつかむのは、難しいと思います。私は、たくさんの人の話を聞いて、「こういう人と一緒に働きたい!」と思えるかどうかという点を大切にしました。そう思える人が一番多くいたのがJFEスチールだったのです。自分との相性が良い会社を見つけてください。

白崎

内海さんが言ったことと近いのですが、私も就職活動ではいろいろな人の話を聞くべきだと思います。いろいろな人の話を聞くことは、自分の視野が広がることにもつながりますから。私も就職活動でものづくりをしている会社に入りたいと思いながらも、当初はメーカーで働くイメージが固まっていませんでした。

さまざまな会社の方とお話しし、不安なことや働き方について徹底的に聞いて回りました。その結果、JFEスチールに飛び込んでみよう、と思えたのです。会社のイメージだけで判断するのではなく、自分の目で見て、聞いた情報を信じて就職活動をした方が、後の納得感にもつながると思います。就職活動は、人生の大切な選択の機会です。ぜひ有意義なものにしてください。

奥村

私は最初から鉄鋼メーカーを志望していたわけではありません。「鉄鋼メーカーって、どんなことをしているんだろう?」という初歩的な疑問が、今の仕事の入り口でした。自分が持っている志望も、もちろん大切ですが、最初はそこに固執しすぎず、白崎さんが言ったように、広い視野を持って就職活動を行った方が良いと思います。

長い人生のなかでも、たくさんの会社がオープンに接してくれる機会は、就職活動期間だけです。ですからできるだけ多くの会社に足を運んでみるべきだと思います。そのなかで必ず「この会社の雰囲気が好き」といった会社に出会えるはずですから。もちろん選考過程でうまくいかないこともあるでしょう。私もそうでしたが、つい一喜一憂してしまいます。しかし、自分の強みや大事にしていることなどの「軸」をぶらさなければ、自分に一番合う会社と巡り会えると思います。自信を持って就職活動に挑んでほしいです。

近藤

女性のキャリアを考える上では、ライフイベントの観点は欠かせないと思います。結婚、出産、介護など、いろんなステージに立った時でも、力を尽くせる環境があることも大切なことです。将来の話であまりイメージが湧かないかもしれませんが、是非考えてみてください。そして自分らしく就職活動を楽しんでください。

これを読んでいるみなさんとこうして語り合えることを楽しみにしています。
今日は、みなさんありがとうございました。また、明日からそれぞれの現場で頑張りましょう!

※ 所属や名称などの情報は取材時のものです