GLOBAL TALENTS 02
楊 霊玲
研究開発
2013年入社 基幹理工研究科修了
YANG LINGLING

Profile

楊のネームプレートには「不可能への挑戦」と記されている。中国・吉林省から単身来日し、日本語、日本文化を理解するとともに大学受験、大学院進学を乗り切ってきた。来日後の楊は、まさに自分自身に対して「不可能への挑戦」を試みてきたのだ。そしてJFEスチール入社後、楊のチャレンジはますますハイレベルに。JFEスチールの主力製品の一つである自動車用鋼板の研究に手を上げたのも彼女の意志だ。日々の慌ただしさのなか、学会発表や博士号取得のための論文制作も考えている。自分自身への「不可能への挑戦」に邁進する楊。彼女を突き動かす原動力は「諦めないこと」だと笑う。日本人、外国人という国籍の違いを超えて、楊がJFEスチールの新たなイノベーションの扉を開く日が、いずれ訪れるはずだ。

JFEスチール入社のきっかけ

国籍に関わらず
「同じテーマと向き合う仲間」として

幼い頃から私の身の回りの電化製品の多くは日本製でした。その素晴らしさに興味を持ち、いずれは日本で技術を学びたいと思い留学を決意しました。来日前に中国で数か月間日本語を学び、東京では日本語を学びながら受験勉強をする毎日。決して楽な道のりではありませんでしたが、無事大学に合格することができました。大学時代は、電気メーカーへの就職を意識して電気・電子分野を専攻していましたが、大学院では一転してステンレス鋼の研究をはじめたことが、JFEスチール入社につながったと思っています。私は外国人ではありますが、日本人と働きたいという想いを強く持っていました。また、日本で長く働くというビジョンも明確でした。ですから入社後は、日本人、外国人の差を感じることなく「同じテーマと向き合う仲間」として受け入れてくれる企業を探していました。JFEスチールは、日本人、外国人という垣根を全く感じなかったことが、入社を決意する大きな決め手になりました。

私の仕事

「諦めない」という
気持ちの強さをバネに

入社後3年間は、主に飲料缶に使われる缶用鋼板の研究に携わりました。学生時代とは異なる分野であったことから、入社後は新たに勉強することばかりでした。お客様の要望は少しでも薄い鋼板でありながら、強度は担保されていること。この矛盾するニーズにいかに応え続けていくか。さまざまな人の力を借りながら粘り強く仕事に向き合いました。新人時代の数年間で身に付けたことは、知識や経験以上に「諦めない」という気持ちの強さです。

その後、薄板研究部に異動となりました。現在は自動車用鋼板の研究をしています。自動車用鋼板は、入社時からいつかは担当したいと思っていた製品です。お客様からの要求水準が高いこと、そしてお客様に納入した製品は、世界中のさまざまな国で使われることに研究員として大きな魅力を感じていました。開発した製品は、研究員がお客様に直接説明することもあります。私は英語と中国語のスキルを活かして、自分が開発したより良い製品を、自分の言葉で世界中のお客様に紹介したいと思っています。そのために、今は「諦めることなく」技術の習得に励みたいと思っています。

醍醐味、やりがい

鉄鋼業界で著名な存在になる。
JFEスチールならそれができる

「今の研究をさらに究めて、鋼板のプロフェッショナルになること」。
これが私の中長期的な目標です。鉄鋼業界では、同業他社や大学の教授などを交えた学会発表の機会があります。私も入社2年目のときから毎年発表しています。
スチール研究所では、誰もがイノベーションを意識しています。誰もが鉄の可能性を信じています。私ももちろんそうです。だからどんなに業務に追われていても、学会発表を大切にしている人が大勢いますし、業界内で表彰される人も少なくありません。向上心の強い先輩から受ける刺激は、私にとって何よりもモチベーションアップにつながっています。私自身の近未来の目標は、博士号を取得すること。まだ論文にまとめられる段階ではありませんが、いつの日か博士号を取得し、社内外の信頼を勝ち得たいと思っています。そしていずれは鉄鋼業界のなかで、「楊 霊玲」という名前を聞けば「JFEスチールの研究の人だ」と認識される存在になりたい。大きな目標ですが、諦めることなく突き進みたい。JFEスチールでは、決して実現不可能なことではないと確信しています。

外国籍社員として
JFEスチールで働くということ

外国籍であるメリットもなければ、
デメリットもない

日本に来て10年以上経っているせいか、中国と日本の文化の差にとまどう場面はほとんどありません。また、社内においても同様です。外国籍であることのメリットもなければ、デメリットもありません。研究員が問われることは、日本人であろうが外国人であろうが、「頑張っているかどうか」ということ。他社の環境についてはよくわかりませんが、このことは少なくともJFEスチール社内では「当たり前」の企業文化だと思っています。

就活中の学生へ

自分のライフプランを
考えた就職活動を

就職活動中の方々にお伝えしたいことは、早く内定を貰いたい気持ちを抑えて、さまざまな会社を研究し、慌てずにしっかりと自分の将来について考えてほしい、ということです。もしあなたが外国籍で、日本で数年働いた後に母国に帰りたいと考えているのなら、JFEスチールに限らずどのような会社でも、研究職という仕事は難しいと思います。研究職としてステップアップし、会社に貢献できる人材になるためには相応の時間も必要になるからです。
もし「こんな会社で、こんな仕事がしたい」というビジョンが明確にあるのなら、それが実現できる環境を選ぶべきです。日本人、外国人に限らず、自分が何をやりたいのかということをしっかりと考えて、最良の一社を選んでください。JFEスチールの人は、穏やかで優しい人が多く、それを魅力に感じる方もいるでしょう。しかし、社員の人柄だけを就職活動の拠り所にすると、入社後の後悔にもつながります。社員の人柄や雰囲気だけではなく、自分がやりたいことや、将来のライフプランがこの会社で実現できるのかという点を、見極めてほしいと思います。

※ 所属や名称などの情報は取材時のものです