JFE技報 ONLINE ISSN 2185-4327 / PRINT ISSN 1348-0669

No.24 薄板建材特集号

巻頭言

JFE スチール 専務執行役員

JFE スチール 専務執行役員
建材センター長

弓場 勉


薄板建材市場は国内で年間400万トン程度のマーケットを形成している。建築分野では金属系屋根・壁といった仕上げ材を中心に建具,設備,住宅構造部材など,土木分野では高速道路の防音壁やガードレールなど,さまざまな用途として薄板建材が用いられている。屋外環境で使用される場合が多いことから,耐久性,耐食性を考慮してめっき鋼板や塗装鋼板が主として用いられている。
 建材分野としては,これまでJFE技報No.10建材特集号およびNo.21超高層特集号で厚板・重量構造物向けの建材商品・技術を中心に紹介してきた。JFEスチールグループでは薄板建材,住宅建材の分野でも,「鉄」の特長を生かした素材の開発とともに,加工~利用技術を含めた開発を進めてきており,本特集号ではこれらを中心に構成している。
  近年では省エネルギーやCO2排出削減といった環境問題意識の高まりを背景に,薄板建材分野でも環境対応商品が各種開発されてきている。表面処理のクロメートフリー化が建材分野でも浸透し始めている中,独自にクロメートフリーの亜鉛-アルミ合金めっき鋼板である「エコガル ®」を開発した。他にも防汚機能を付与した遮熱鋼板の開発や,鋼管杭を利用した地中熱利用空調システムなどの環境配慮型の商品開発を進めており,本特集号にて紹介している。また,耐震偽装問題を受けて2007年度に建築基準法が改正され,法の運用厳格化が進められている中,薄板建材の分野でもこれに対応した信頼性の高い商品の開発,改良を行っている。今後,お客様からの高い評価に繋がるものと確信している。
  一方,JFEスチールではお客様の課題を一緒に解決していく場として,鋼構造材料ソリューションラボ「THiNK / SMART」を京浜地区中心に開設し,活用してきた。当初は重量建材商品を主体とした内容であったが,そこに薄板建材エリアを増設し,グループを含めてより幅広いお客様を対象にコラボレーション,ネットワーク強化の場として運用している。
  このような場を通じながら,JFEスチールグループ一体となり,お客様のニーズに合致した建材商品やサービスをタイムリーに提供していきたいと考えている。

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