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JFEスチール株式会社

使用済みプラスチック微粉化技術「APR」が
「2012年日経地球環境技術賞優秀賞」を受賞

当社が開発した使用済みプラスチック微粉砕技術「APR(Advanced Plastic Recycling)」が、「2012年日経地球環境技術賞」(主催:日本経済新聞社)の「優秀賞」を受賞しました。日経地球環境技術賞(審査委員長:茅陽一 地球環境産業技術研究機構 理事長)は、地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、生態系の乱れなど、いわゆる地球環境問題に関する調査、研究、技術開発やものづくりについて実践的な取り組みにおける優れた成果を表彰するもので、毎年最大6件が表彰されます。当社は2010年の「Super-SINTER®」に続き、2度目の受賞となりました。本日、日本経済新聞社にて表彰式が行われ、当社の関田貴司副社長が出席しました。

受賞案件名:「使用済みプラスチックの製鉄向け微粉化技術」

APRは、容器包装プラスチックを溶融・脱塩素する工程と微粉砕する工程で構成されます。今回受賞したのは、加熱溶融・混練・脱塩素し冷却固化した混合プラスチックを粉砕することで、製品粒径が1mm以下の微粉プラスチックを製造する技術です。(従来、工業的に造粒・粉砕される使用済みプラスチックの粒径は、粉砕過程で発生する熱で溶融するため、数mm程度が限界でした。) 製造された微粉プラスチックは、従来使用していた製品プラスチック粒に比べ高炉内での反応性が高いため、容器包装プラスチックを効果的に利用することが可能となり、高炉で還元材として利用することにより、省エネルギー・CO2削減に大きく貢献します。(詳細はフロー図参照)

なお、APRは、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「エネルギー使用合理化事業者支援事業」としての助成を受け、開発されました。

当社はこれまで、積極的な技術開発と設備投資を積み重ね、世界最先端のエネルギー効率・資源循環率・環境保全技術を有する製鉄プロセスの確立に努めてまいりました。資源循環型社会の構築により地球環境に一層寄与していくために、更なる技術開発を進めてまいります。


(左から)関田貴司 JFEスチール副社長、喜多恒雄 日本経済新聞社社長
(左から)関田貴司 JFEスチール副社長、喜多恒雄 日本経済新聞社社長

【APR概要】

能力
:
年間16,000トン程度(2012年度に設備増強)
製品仕様
:
プラスチック粒径 1mm以下
設備投資金額
:
約14億円(2007年建設時)
稼動 :
2007年3月
所在地
:
JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)

APR概略フロー
【図】APR概略フロー

APR全景
【写真】APR全景
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166

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