2012年09月13日
  • JFEスチール株式会社

耐酸化性および耐食性に優れたホットプレス用酸化防止被覆鋼板『JAGTM』を開発
~ホットプレスの飛躍的な生産性向上を実現~

当社はこのたび、自動車用構造骨格部品の軽量化ニーズに対応して、耐酸化性および耐食性に優れたホットプレス用酸化防止被覆鋼板『JAGTM』(JFE Advanced Guard)を開発、商品化しました。自動車用高張力鋼板(ハイテン)の総合メーカーである当社は、これまでさまざまな冷間加工用の高強度、高加工性鋼板を開発、商品化してきましたが、今回『JAGTM』を当社の製品ラインナップに加えることで、ホットプレス用鋼板の分野にも参入します。

自動車の軽量化による燃費向上および安全性能の向上を目的として、自動車用ハイテンの分野においては更なる高強度化が進んでいます。そのため、従来の冷間加工用ハイテンに加え、高温加熱した鋼板を熱間でプレス加工し同時に焼入れ(急冷)を行うことで、加工性に優れかつ1500MPa以上の強度が得られるホットプレス技術の適用が広がっています。しかしながら、ホットプレス用鋼板をそのまま使用すると多量のスケール(錆)が発生することから、成形後にスケール除去のためショットブラスト等の工程を追加する必要がありました。一方、スケールを防止する目的で表面処理を施しても、ホットプレス時にめっき表面が酸化され、通常の表面処理鋼板と同等の耐食性が得られないという課題がありました。

今回、当社が開発、商品化したホットプレス用酸化防止被覆鋼板『JAGTM』は、耐酸化性および優れた耐食性を兼ね備えています。『JAGTM』はホットプレス後の脱スケール工程が省略できるだけでなく、ホットプレス時の高温加熱保持が不要で、かつ通電加熱等の急速加熱にも適用できる特長を有しており、ホットプレスの飛躍的な生産性向上が可能となります(図参照)。当社の『JAGTM』は、既にいくつかのお客様で実車への採用に向けて検討頂いております。

当社は自動車用ハイテンの総合メーカーとして、今後も更なる高性能な材料の開発を進め、お客様のニーズにお応えしてまいります。

【図】 当社開発材と従来材のホットプレス時加熱パターンの模式図
当社開発材と従来材のホットプレス時加熱パターンの模式図

【写真】 ホットプレス用酸化防止被覆鋼板『JAGTM』の加工例
ホットプレス用酸化防止被覆鋼板『JAG™』の加工例

 

 

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