2012年7月2日
  • JFEスチール株式会社

ステンレス鋼用クロム鉱石溶融還元炉 バーナー加熱添加装置の開発
~ステンレス鋼製造プロセスの環境負荷低減に寄与~

当社東日本製鉄所(千葉地区)製鋼工場では、ステンレス鋼製造のためのクロム鉱石溶融還元炉(以下、溶融還元炉)において、バーナー加熱添加装置を開発・設置しました。クロム鉱石を純酸素バーナーの高温火炎で加熱しながら炉内に添加することで、エネルギー効率が向上し、環境負荷低減に寄与します。

ステンレス鋼製造にはフェロクロム(FeCr)合金の使用が一般的ですが、フェロクロムはレアメタルとして国家備蓄物資に指定されています。当社の溶融還元炉は、レアメタルでは無いクロム鉱石(Cr2O3)をスラグ内で溶融し、炭材(コークス、石炭)で還元して、ステンレス鋼の原料である金属クロム(Cr)を回収する当社オンリーワン技術を有する設備です。クロム鉱石を使用することで、フェロクロム合金の使用量の削減および原料選択の自由度向上に寄与しています。

今回開発したバーナー加熱添加装置は、従来のクロム鉱石供給装置(クロム鉱石添加ランス)に炭化水素ガスを燃料とする純酸素バーナー機能を付与し、約2,800度の高温火炎を介してクロム鉱石を炉内に添加します。これにより、火炎中でクロム鉱石粒子が高速で加熱されるため、クロム鉱石の還元に必要な熱を従来よりも高効率で与えることが可能になります。

本装置の導入により、従来の添加方法と比較してエネルギー効率が約20%向上、同一の熱供給量における金属クロムの回収量が20%増加し、フェロクロム(FeCr)合金の使用量の削減につながります。また、熱源としての炭材の低減にともなう二酸化炭素ガス排出量の削減による環境負荷低減が可能となりました。

当社はこれまで、積極的な技術開発と設備投資を積み重ね、世界最先端のエネルギー効率・資源循環率・環境保全技術を有する製鉄プロセスの確立に努めてまいりました。今後も更なる新規技術の開発に努め、お客様や社会からのご要望にお応えしてまいります。

クロム鉱石加熱添加装置

 

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