2011年12月16日
  • JFEスチール株式会社

高機能クロメートフリー電気亜鉛めっき鋼板『エコフロンティア®JX』を開発・商品化
~環境にやさしい「エコフロンティア®」シリーズのラインナップ拡大~

当社はこのたび、従来の鋼板に比べ耐食性、プレス成形性を飛躍的に向上させた高機能化成処理鋼板『エコフロンティア®JX』を開発、商品化しました。環境汚染物質を含まない環境にやさしいクロメートフリー鋼板である「エコフロンティア®」シリーズはこれまで、AV・OA機器や複写機など、主に家電向けに使用されていますが、今回の開発によりラインナップがさらに拡大します。

従来、厳しい耐食性が要求される水周り部品では、耐食性を確保するために鋼板表面の化成皮膜を厚くしていますが、一方で表面の導電性の低下を招くため、スポット溶接性やアース性が低下するという課題がありました。今回商品化した『エコフロンティア®JX』は、従来品の「エコフロンティア®JN」(*1)で培ったクロメートフリー皮膜形成技術による優れた酸素バリア性(*2)と自己補修性(*3)に加え、下記の特性を実現しました。

1. 亜鉛めっき層の表面に緻密な特殊ナノ分子層を形成させる新開発の「eNano®技術」により、腐食因子である酸素と水の透過を抑制し、薄膜で導電性を維持しながら従来材料に比べ2倍以上の耐食性向上(*4)を実現
2. 皮膜損傷防御性の向上を実現し、従来は密着性・耐食性の面で使用が困難であった冷蔵庫、洗濯機などの意匠性の高い塗装下地用部品にも適用可能
3. 様々な摺動条件に適用可能な新規潤滑成分を添加することでプレス成形性が飛躍的に向上し、プレス時に必要な塗油およびアルカリ脱脂工程そのものの削減も可能

今回開発した『エコフロンティア®JX』は、これまで無塗油での加工が難しかった難成型部品にも採用されており(写真)、今後はさらに冷凍ショーケースやモーターケース部品など高度の耐食性と成形性が必要とされる部品への用途拡大を図ってまいります。

当社は今後とも地球環境に優しく、お客様の様々なニーズにお応えできる環境調和商品を提供してまいります。

(*1) エコフロンティアJN : クロメートフリー鋼板「エコフロンティアシリーズ」の主力商品で、1998年に生産を開始した、当社の家電・OA機器分野におけるナンバーワン商品。高い性能と実績が認められ、2007年度第54回大河内記念技術賞、2008年度全国発明表彰文部科学大臣発明賞などを受賞。
(*2) 酸素バリア性 : 腐食因子の一つである酸素が下地の亜鉛めっき層に透過することを抑制すること。
(*3) 自己補修性 : プレス後のアルカリ脱脂時に溶出した皮膜成分と、腐食因子である酸素および水とが結合し、新たに保護皮膜を形成すること。
(*4) 塩水を噴霧する試験において、100時間噴霧で白錆発生率5%未満が一般的な指標であるところ、200時間噴霧でも5%未満の発生率を達成。



【写真】プレス成型品一例(ストーブ下部の灯油受け皿)
プレス成型品一例(ストーブ下部の灯油受け皿)

 

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