2011年10月24日
  • JFEスチール株式会社

環境負荷低減鋼板 累計受注50万トン達成
~『LP鋼板』の製造能力・受注拡大~

当社が開発・製造している造船、橋梁向けの環境負荷低減鋼板『LP(Longitudinally Profiled)鋼板』の受注量が、このたび累計で50万トンに達しました。

『LP鋼板』は、板厚を板長手方向に多彩に変化させた厚鋼板(図2参照)で、鋼構造物の重量低減や溶接箇所の削減を可能とした高機能鋼板です。

例えば、船舶の横方向隔壁(Trans-bulk head)においては、船底から上部に向かって水圧が減少するため、必要な板厚は上部ほど薄くなります。これに対し、通常の鋼板では厚みの変化がないため、上部に無駄な厚みがつき船体重量が増加します。一方、厚みの異なる鋼板を溶接して使用する場合には、溶接箇所が増え、製造コストの上昇に繋がります。これらの問題を解決するのが『LP鋼板』です。

近年、温室効果ガス削減の観点から船舶の軽量化ニーズが高まっており、この要求に寄与する『LP鋼板』の必要性が高まっています。また、同様の軽量化ニーズのある橋梁分野(図4参照)でも『LP鋼板』は幅広く使用されています。

当社では、多様な用途・部位に適用できるよう、様々な形状、TMCP(*)技術を適用した幅広い強度の『LP鋼板』を取り揃えています。また、従来は西日本製鉄所(倉敷地区)のみで製造可能でしたが、2010年10月には東日本製鉄所(京浜地区)に『LP鋼板』の製造システムを導入し、製造能力を月間1万トン以上へと倍増しました。これにより、造船、橋梁分野の需要増に対応するとともに、エネルギー、建産機、建築などの新分野への適用も含め更なる拡販を目指してまいります。

当社は今後も、高機能、高性能鋼材の開発により、環境負荷の低減、製造コストの削減といったお客様のご要望に応えてまいります。

(*) TMCP : Thermo Mechanical Control Process(熱加工制御)の略で、鋼材の圧延過程において所要材質性能を確保するために、スラブ加熱~圧延~冷却の各工程の温度あるいは圧下率を厳密に管理する製造方法。主として440~610MPa級ハイテン材に適用。
【写真】LP鋼板
LP鋼板
LP鋼板累計受注量
図1 LP鋼板累計受注量
LP鋼板の形状
図2 LP鋼板の形状
船舶への適用例
図3 船舶への適用例
橋梁への適用例
図4 橋梁への適用例

 

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