2011年9月12日
  • JFEスチール株式会社

宮古島における「マリンブロック」上でのサンゴ産卵について

当社はこのたび、当社が開発した「マリンブロック」上でのサンゴ産卵の確認に初めて成功しました。2005年に宮古島で産まれたサンゴの幼生が「マリンブロック」上で順調に成長し、親サンゴとして産卵するという生育サイクルが確認されたことで、「マリンブロック」がサンゴ礁の再生に優れた素材であることが改めて実証されました。

「マリンブロック」は、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグに二酸化炭素を吹き込み固化したもので、サンゴや貝殻と同じ主成分を有し、海藻やサンゴ着生効果を持つ藻場・サンゴ礁造成用ブロックです。当社は「マリンブロック」を1998年に世界で初めて開発し、これまでに実験中の場所を含め国内33箇所、海外1箇所の設置実績があります。

このたび、宮古島平良港トゥリバー地区で2005年から開始したサンゴ再生実証試験において、幼生から成長したサンゴの産卵が確認されました。このサンゴは2005年5月に産まれ、2005年10月に「マリンブロック」に移植し、直径30cmまで成長したハナガサミドリイシ(Acropora nasuta)です。今回の産卵は2011年5月17日22時50分頃からの約10分間で、海底に設置した自動撮影カメラによってバンドル(卵子と精子が詰まったカプセル)を放出する様子の撮影に成功しました。なお、当実証試験は、沖縄総合事務局の実海域実験場提供システム(*)により、国立大学法人東京海洋大学と当社の共同で行ったものです。

「マリンブロック」を用いた当技術は、世界的に減少傾向にあるサンゴ礁を再生する技術としてグローバルな展開が見込まれます。当社は鉄鋼スラグの活用事業を通じ、地球環境保全に貢献する技術開発に努めてまいります。

(*) 実海域実験場提供システム : 民間・大学等により開発された新技術の実海域における現地実証試験を支援するため、国が実験の場を提供する制度。
「マリンブロック」上で成長したサンゴの産卵の様子
「マリンブロック」上で成長したサンゴの産卵の様子
(2011年5月17日 22時56分)

 

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