2011年04月26日
  • JFEスチール株式会社

大径薄肉継目無特殊鋼管の製造・販売開始について
~発電プラントや石油精製プラント向けの需要増大に対応~

当社はこのたび、径が18インチ(457mm)以上、厚みが30mm以下の大径薄肉継目無特殊鋼管の製造および販売を開始します。大径薄肉継目無特殊鋼管は、コンバインドサイクル発電(*1)や石油精製プラントの配管等、用途が急拡大しており、迅速に製造販売体制を築くことで増大する需要に対応します。

発電プラントのボイラーと蒸気タービンとをつなぐ配管や石油精製プラントの配管など、高温・高圧の蒸気や油などを通す鋼管は一般的に継目無鋼管(シームレスパイプ)が使用されます。これらのプラントでは、設備の大型化や効率化を上げるための鋼管の大径化、建設コスト削減のため高強度合金の採用による薄肉化が進んでいます。

また、発電プラントにおいては、近年、世界的に電力需要が増大する中、エネルギー効率が高く、CO2発生量の少ないコンバインドサイクル発電プラントの建設が増加しています。同発電プラントでは、従来の火力発電プラントに比べ配管の軽量化が求められており、一層の薄肉化が必要で主蒸気管、再熱蒸気管、連結管、ヘッダー管用で使用される鋼管に対する薄肉化の要望が増えています。同様に石油精製プラントでも、コストダウンの観点から薄肉の鋼管に対する需要が増大しています。

当社では、このような継目無鋼管に対する大径化、薄肉化に対応するため、クロムを添加して高温での強度を高めた16インチ(406mm)の継目無鋼管(原管)を製造し、これを18インチ~30インチまで拡管して大径薄肉継目無特殊鋼管を製造します。原管は知多製造所で製造し、外注委託加工先である韓国の株式会社聖光ベンド(本社:韓国釜山市、社長アン・ジェイル)にて拡管および熱処理を行い、知多製造所で最終検査を実施の上、出荷します。

世界的にコンバインドサイクル発電プラントや石油精製プラントの新設・増設が相次いでおり、当社はいち早く大径薄肉継目無特殊鋼管の製造体制を構築することでお客様のご要望に応えます。

(*1) コンバインドサイクル発電
ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた発電方式。初めにガスでタービンを回し、更に排ガスの余熱で蒸気を沸騰させ蒸気タービンを回す。2種類のタービンを組み合わせることで、高効率で発電できる。
【株式会社聖光ベンドの概要】
社名 Sung Kwang Bend Co., Ltd.
設立 1980年2月(2001年KOSDAQ上場)
本社 韓国 釜山市
資本金 14,300百万ウォン
売上高 258,000百万ウォン(2010年)

(拡管設備の概要)

拡管設備の概要

(聖光ベンドの拡管設備)

聖光ベンドの拡管設備

(熱処理後の大径薄肉継目無鋼管:聖光ベンドにて)

熱処理後の大径薄肉継目無鋼管:聖光ベンドにて

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 Tel 03(3597)3166