2010年12月15日
  • JFEスチール株式会社

インドネシアでの「マリンブロック®」を用いたサンゴ礁再生実証試験について

当社が開発した「マリンブロック®」が、インドネシアでのサンゴ礁再生の本格的な実証試験に採用されました。これまでの現地調査においてサンゴの生育が確認できたため、鉄鋼スラグを用いたサンゴ礁再生の実証試験が海外で初めて行われます。

「マリンブロック®」は、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグに二酸化炭素を吹き込み固化したもので、サンゴや貝殻と同じ主成分を有し、海藻やサンゴ着生効果を持つ藻場・サンゴ礁造成用ブロックです。当社は「マリンブロック®」を1998年に世界で初めて開発し、国内ではこれまでに実験中の場所を含め33箇所の設置実績があります。既に「マリンブロック®」上でサンゴが幼生から直径約40cmまで成長し、サンゴ造成礁として優れた機能が実証されています。

海外では、2007年より国立大学法人東京海洋大学とインドネシア共和国サムラトランギ大学が共同で、インドネシア海域にてサンゴの生育環境の調査を主目的とした試験を行ってきました。この試験においてサンゴ幼生の着床および生育が確認できたことから、このたび、東京海洋大学、いであ株式会社(本社:東京都世田谷区、社長:田畑日出男)(*1)、サムラトランギ大学などと共同での本格的な実証試験が開始されました。当実証試験は、経済産業省「平成22年度東アジア省エネルギー推進研究事業(東アジアにおける鉄鋼スラグ製品の有効利用による省エネルギー・環境基礎調査)」の一環として実施し、その成果については「ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)」(*2)にて報告される予定です。当技術が東アジアを中心としたサンゴ礁再生技術のモデルとなることが期待されています。

「マリンブロック®」を用いた当技術は、世界的に減少傾向にあるサンゴ礁を再生する技術としてグローバルな展開が見込まれます。当社は鉄鋼スラグの活用事業を通じ、地球環境保全に貢献する技術開発に努めてまいります。

(*1) いであ株式会社:社会基盤の形成と環境保全の総合コンサルタント会社。当実証試験について文献収集や現地調査などを行うほか、実証試験を総括する。
(*2) ERIA(Economic Research Institute for ASEAN and East Asia):東アジアの経済統合推進を目的として、地域の課題分析、政策の立案および提言を行う国際的な研究機関。2008年6月設立。事務局はインドネシア ジャカルタ。
【サンゴ礁再生実証試験の概要】
場所 インドネシア スラヴェシ島 サムラトランギ大学管理区域 等
開始時期 2010年8月
内容 「マリンブロック®」設置およびサンゴ着床具移植
大型1トンタイプ(1m×1m×50cm) 10個×1箇所
プレートタイプ(25cm×25cm×5cm) 2個×4箇所
インドネシアでの「マリンブロック®」を用いたサンゴ礁再生実証試験について
【写真】
「マリンブロック®」へのサンゴ移植の様子(インドネシア、いであ株式会社提供)   「マリンブロック®」に移植されたサンゴ幼生(インドネシア、いであ株式会社提供)
「マリンブロック®」へのサンゴ移植の様子
(インドネシア、いであ株式会社提供)
  「マリンブロック®」に移植されたサンゴ幼生
(インドネシア、いであ株式会社提供)
 「マリンブロック®」に移植されたサンゴ幼生(拡大)(インドネシア、いであ株式会社提供)   <参考>「マリンブロック®」上で大きく成長したサンゴ(宮古島)
「マリンブロック®」に移植されたサンゴ幼生(拡大)
(インドネシア、いであ株式会社提供)
 

<参考>「マリンブロック®」上で
大きく成長したサンゴ(宮古島)



本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株)総務部広報室 Tel 03(3597)3166