2010年6月17日
  • JFEスチール株式会社

自動車用熱延高強度鋼板「NANOハイテン®」が
「第24回 独創性を拓く 先端技術大賞 経済産業大臣賞(最優秀賞)」を受賞

当社が開発に成功した全く新しい自動車用熱延高強度鋼板「NANO(*1)ハイテン®」が、「第24回 独創性を拓く 先端技術大賞」(主催:フジサンケイビジネスアイ、後援:文部科学省、経済産業省、フジテレビジョン、産経新聞社、ニッポン放送)において「経済産業大臣賞(最優秀賞)」を受賞しました。先端技術大賞(審査委員長:阿部博之 独立行政法人科学技術振興機構顧問、元東北大学総長)は、優れた研究成果をあげた企業の若手研究者や理工系学生を表彰するもので、「経済産業大臣賞」は企業・産学部門の最優秀賞です。受賞案件、受賞者は以下の通りです。

受賞案件: 「自動車重量軽減によりCO2排出量を削減するナノテク高強度鋼板NANOハイテン®
受賞者: スチール研究所 自動車鋼板研究部
  有賀珠子、小林聡雄(現 鉄粉・磁性材料研究部)、横田毅、船川義正、
瀬戸一洋、田中靖(現 JFEテクノリサーチ(株))

「NANOハイテン®」は世界で初めて高強度鋼板(ハイテン)の組織制御にナノサイズの析出(*2)物を活用した、引張強さが780~1180MPa級の熱延高強度鋼板です。析出強化のために従来から用いられてきたチタン(Ti)のほかに微量のモリブデン(Mo)を複合添加することで、析出物のサイズを従来の十分の一である約3ナノメートル(nm)(*3)にまで微細化し、高い強度と加工性を両立しています。加えて、衝突時のエネルギー吸収性能にも優れており、従来の高強度鋼板よりも板厚を薄くすることができるため、足回り用から車体構造用まで自動車の幅広い部品に使用され、車体の軽量化を通じた燃費の向上およびCO2の排出削減に大きく貢献しています。
 当社は「NANOハイテン®」の供給を通じて、お客様の軽量化ニーズにお応えするとともにCO2削減による地球環境保護に貢献してまいります。

*1) NANO:New Application of Nano Obstacles for dislocation movementの略。金属の変形の原因となる「転位」と呼ばれる結晶構造の乱れをナノサイズの析出物によって安定化させ、鋼を高強度化する新しい技術。
*2) 析出:高温で鋼中に溶けていたチタン(Ti)や炭素(C)などが、温度低下によりTiC化合物などの結晶体として現出する現象。
*3) 1ナノメートルは10億分の1メートル。人の毛髪の太さは約10万ナノメートル。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166