2010年6月1日
  • JFEスチール株式会社

環境にやさしい耐候性鋼の水系さび安定化補助処理剤
「カプテンコートTM AQUA」の開発

当社はこのたび、環境にやさしい耐候性鋼の高性能さび安定化補助処理剤「カプテンコートTM AQUA(アクア)」を開発しました。従来のさび安定化補助処理剤には有機溶媒を含有した処理剤が使用されていましたが、「カプテンコートTM AQUA」では水を溶媒の主成分とすることによって、処理剤から発生するVOC量(*1)を80%以上削減することが可能となります。

さび安定化補助処理剤の機能は、無塗装耐候性鋼構造物において初期流れさび(*2)を防止することと、保護性のあるさびを形成することにあります。当社は1999年にさび安定化補助処理剤として単層塗布型の「カプテンコートTM M」を開発し、以来11年間にわたり、主に橋梁の鋼桁など300件以上に採用されてきました。この技術と実績をベースに開発した「カプテンコートTM AQUA」は、VOC削減課題を解決する新しいタイプのさび安定化処理剤であり、以下の優れた特長を持っています。

◆環境調和性

さび安定化補助処理剤の溶媒について、水を主成分とすることで、処理剤から発生するVOC量を80%以上削減することが可能となりました。

従来のさび安定化補助処理剤「カプテンコートTM M」との比較
項目 カプテンコートTM AQUA(水系) カプテンコートTM M(溶剤系)
VOC排出量(g/m2) 40 210
VOCは標準塗布量×固形分率×有機溶媒含有率により計算されます。(日本塗料工業会の定義による)
カプテンコートTM AQUA 750g/m2×(1-0.5)×0.1=40g/m2
カプテンコートTM M 430g/m2×(1-0.5)×1=210g/m2

◆良好な外観の保持

当社従来品同様、さびの原因となる塩分透過を抑制する樹脂と、特殊流れさび防止成分を配合した独自の塗膜構造によって、優れた流れさび防止機能を発揮するとともに、保護性のあるさびを形成し、良好な外観を保持します。

良好な外観の保持

◆優れた施工性

当社従来品同様、単層塗布により施工が容易です。

「カプテンコートTM AQUA」については、本日より関西ペイント販売株式会社より販売を開始致します。当社は「カプテンコートTM AQUA」との組み合わせにより、当社耐鋼性鋼の販売を強化してまいります。

当社は、「カプテンコートTM AQUA」をはじめとした環境にやさしい商品の開発により、地球環境への貢献と多様なお客様のニーズに応えてまいります。

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1)VOC(Volatile Organic Compound) : 揮発性有機化合物。光化学スモッグや粒子状浮遊物質の元になるといわれ、環境省では2010年度までに2000年度比30%削減を目標としている。
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2)流れさび : 耐候性鋼が保護性のあるさびを形成する前の段階で、Feイオンが降雨などにより流出し、周囲を茶褐色に染めた状態。
コンクリート橋脚の流れさび例
コンクリート橋脚の流れさび例
【写真1】 【写真2】
「カプテンコート™ AQUA」塗装後の構造体外観
「カプテンコートTM AQUA」塗装後の構造体外観
カプテンコート™ AQUA
カプテンコートTM AQUA

以 上

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166