2009年6月25日
  • 新日本製鐵株式会社
  • JFEスチール株式会社
  • 東亜建設工業株式会社

鉄鋼スラグ水和固化体技術の
『第11回国土技術開発賞・優秀賞』受賞と表彰式について

新日本製鐵(株)、JFEスチール(株)、東亜建設工業(株)は、3社の共同開発技術である「鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材(フロンティアストーン・フロンティアロック)・ブロック」にて、『第11回国土技術開発賞・優秀賞』を受賞いたしました。平成21年6月26日に東京農林年金会館「虎ノ門パストラル」(東京・港区)にて表彰式が開催され、応募者3社と技術開発者6名が表彰されます。応募者と技術開発者を代表して、JFEスチール(株) 野村 寛 副社長、新日本製鐵(株) 環境・プロセス研究開発センター 土木建築技術部 高野 良広 マネジャーの2名が登壇し、表彰状および副賞(盾)を授与される予定です。

受賞内容、受賞者は以下の通りです。

技術名称: 「鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材(フロンティアストーン・フロンティアロック)・ブロック」
副題: 天然資源保護とCO2削減および海域環境改善を可能とするリサイクル材活用技術
応募者: 新日本製鐵株式会社
JFEスチール株式会社
東亜建設工業株式会社
代表技術開発者: JFEスチール株式会社
スチール研究所 スラグ・耐火物研究部  松永 久宏
技術開発者: JFEスチール株式会社
西日本製鉄所 企画部 土木・建築室  谷敷 多穂
新日本製鐵株式会社
環境・プロセス研究開発センター 土木建築技術部  高野 良広
新日本製鐵株式会社
環境・プロセス研究開発センター 土木建築技術部  篠崎 晴彦
東亜建設工業株式会社
技術研究開発センター 地盤・防災技術グループ  田口 博文
九州大学大学院 工学研究院  濱田 秀則

なお、国土技術開発賞の表彰式は、下記の要領にて実施されます。

『第11回 国土技術開発賞』表彰式
日時: 平成21年6月26日(金)10:00~11:30
場所: 東京農林年金会館「虎ノ門パストラル」
表彰式会場:新館1階 鳳凰の間
東京都港区虎ノ門4-1-1
TEL 03-3432-7261
当日は9:30までに受付(表彰式会場前)にお越しください

【ご参考】

1.鉄鋼スラグ水和固化体について

鉄鋼スラグ水和固化体は、高炉スラグ微粉末と製鋼スラグを水と練り混ぜ、製鋼スラグのアルカリ分で高炉スラグ微粉末を刺激して水和反応させ、コンクリートのように硬化させる技術です。材料には、フライアッシュ等の他の副産物も活用できるリサイクル材活用技術です。
 鉄鋼スラグ水和固化体は、コンクリートと同様な設備で製造され、人工石材やブロック等に加工されます。その用途は、港湾・空港工事などに用いられる天然石代替と無筋コンクリート代替です。人工石材は、非液状化埋立材、裏込め石、傾斜護岸材、被覆石、漁礁などに使用でき、フロンティアストーン、フロンティアロックとして(財)沿岸技術研究センターの審査証明を取得しています。また、無筋コンクリート代替としては、異型ブロック、漁礁ブロック、藻場ブロックなどの各種ブロック、および上部工などに利用できます。
 鉄鋼スラグ水和固化体には、.鉄鋼スラグなどの副産物のみでコンクリート並みの硬化体が得られる .海水中でのpH上昇がほとんどなく、生物付着性に優れ、環境に優しい技術である .製鋼スラグや配合の使い分けにより密度、粒度を一定範囲で調整でき、ニーズに合わせた製品の造り込みができる などの特徴があります。
 実際に適用した場合、天然石材やコンクリートと比較して、.天然骨材の使用量をゼロにできる .製造時にCO2を多く排出するセメントを材料としてほとんど使用しないため、コンクリートに対し60~76%のCO2を削減できる .海中での海藻類の付着性が非常に大きく、環境修復が期待できる .密度が大きく、波浪性安定性が向上する などの効果が得られます。
 これらの特性を活かし、羽田D滑走路築造工事では、中仕切堤や揚土材に用いるための材料承認が国土交通省よりなされ、既に40万トンの施工が完了しています。(今後も埋立材として数十万トンを納入予定)
 鉄鋼スラグ水和固化体は、コストパフォーマンスに優れた環境対応型の技術であることから、港湾・空港工事、漁場造成工事など、さまざまな用途に適用可能と考えられるため、今後とも幅広く用途の開発を実施していきたいと考えています。

人工石材(フロンティアストーン、フロンティアロック)
人工石材
(フロンティアストーン、フロンティアロック)
ブロック(藻場礁の例)
ブロック
(藻場礁の例)
 
人工石材埋立状況
人工石材埋立状況
 

2.国土技術開発賞について

「国土技術開発賞」は、財団法人国土技術研究センターと財団法人沿岸技術研究センターの主催、国土交通省の後援により実施されており、建設産業における優れた新技術およびその開発に貢献した技術開発者を対象に表彰されるもので、毎年、独創性、汎用性等に優れた技術が受賞しています。
 なお、最優秀賞(国土交通大臣表彰)並びに優秀賞(同)に選ばれた技術は、総理大臣表彰である「ものづくり日本大賞」における「内閣総理大臣賞」の候補として、国土交通省の選考委員会へ推薦されます。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
新日本製鐵株式会社 総務部広報センター TEL 03 (3275) 5021
JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166