2008年9月16日
  • JFEスチール株式会社

ティッセン・クルップ・スチール社に自動車用高潤滑合金化溶融亜鉛めっき鋼板「JAZ®」の製造技術を供与

JFEスチール株式会社(社長:馬田一)は、ドイツ最大の鉄鋼メーカーであるティッセン・クルップ・スチール社(会長:カール・ウルリッヒ・ケーラー、以下“TKS社”)に、自動車用高潤滑合金化溶融亜鉛めっき鋼板「JAZ®(JFE Advanced Zinc)」の技術供与を行い、この度技術移転が完了しました。同技術については、2007年に中国の広州JFE鋼板有限公司(GJSS)にも供与しておりますが、欧州鉄鋼メーカーには初めてとなります。

自動車車体用防錆鋼板の分野では、車体の設計自由度・生産性向上のため、合金化溶融亜鉛めっき鋼板(GA)(注1)の中でも特にプレス成形性に優れた高潤滑性GAの需要が高まっています。従来は、GAの表面に電気めっき、リン酸塩、金属塩等の固形潤滑皮膜を付着させた鋼板などが使用されてきました。JFEのJAZ®は、従来の固形潤滑膜とは全く異なり、GA自体の表面をナノ・スケールレベルで改質・制御した潤滑特性に優れたGAの製造技術です。この技術では、亜鉛めっきの表面を改質してナノレベルの厚さの表面改質層を形成し、プレス金型との凝着(注2)を抑制することで、優れたプレス成形性を実現しております。

TKS社では、技術導入に伴ってデュイスブルグにある第4CGLにJAZ®処理設備を設置し、近く営業生産に入る予定です。TKS社は、欧州において「JAZ®」を供給可能な唯一の鉄鋼メーカーです。

当社は、TKS社との自動車用鋼板の分野とそれに関連した研究開発に関する包括的技術提携契約に基づき、今後もこのような自動車用鋼板の技術交流や共同研究開発を推進してまいります。

【ティッセン・クルップ・スチール社の概要】

所在地 ドイツ連邦共和国デュイスブルグ市
粗鋼生産 約1,450万トン(2006/2007年度)
主要製品 表面処理鋼板、缶用鋼板、冷延鋼板、熱延鋼板ほか
売上高 132億ユーロ(2006/2007年度)
(注1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板(GA:Galvannealed Steel Sheet):
溶融亜鉛めっきを行い、再加熱して亜鉛層を鉄と合金化させたもの。表面の合金化層により、金型との摩擦抵抗が低く、プレス成形性に優れています。
(注2)凝着(ぎょうちゃく):
固体同士の接触面で、お互いの表面の原子が及ぼし合う結合力により固体同士が付着する現象。凝着は、鋼板とプレス金型の摩擦を発生させる要因の一つ。


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JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166