2007年12月18日
  • JFEミネラル株式会社

積層セラミックコンデンサ向けニッケル超微粉製造設備の増強

JFEミネラル株式会社(本社:東京都港区芝三丁目8番2号、取締役社長:田中 久)は、積層セラミックコンデンサ*注1(以下、MLCC:Multi Layer Ceramic Capacitor)向けニッケル超微粉*注2の急激な需要拡大に応じるため、約100億円の設備投資により、次のとおり、製造設備を増強するとともに、新工場建設を含む供給体制の構築に着手いたします。

  1. 現時点における需要増加に早急に対応するため、2008年度末(2009年3月)までに現状1,000トン/年の生産に対して約30%の設備能力増強を実施します。
  2. さらに、現状に対して約2倍となる2,000トン/年の供給体制構築に向け、具体的な検討を開始します。新供給体制では、現状における千葉地区の生産拠点の他に、JFEグループの西日本地区に新工場を建設する計画です。なお、新工場の竣工は2009年度初めを目指します。

MLCCは、電子機器の内部回路において電気を蓄積・放出する重要な部品であり、携帯電話、パソコン、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、薄型テレビ、ゲーム機等、さらにはカーエレクトロニクスの進展に伴い、大幅に需要が拡大しています。市場は2006年実績推定で約1兆2,000億個、現状金額にして約8,000億円規模に成長しており、この拡大傾向は2008年も続くものと予想され、中長期的には2兆個市場に向けた年率二桁の成長率が続くと推定されています。

このMLCCの内部電極材料にはニッケル超微粉が不可欠な材料となっております。当社は、1995年から、サブミクロンのニッケル超微粉を開発、事業化し、現在では世界シェアの50%以上を占めていますが、2008年の需要が2007年比で20%以上にのぼるなど、お客様の増量要望は極めて強く、生産能力増強が急務であるとの認識に至りました。

当社は、この需要拡大に対応すべく約30%の製造能力増強を早急に実施するとともに、中長期的に継続する需要の増加にも対応し、2,000t/年規模の供給体制を構築いたします。この供給体制構築にあたりましては、メインサプライヤーとしてのリスク分散を考慮して、現在の千葉地区での生産拠点の他にJFEグループの西日本地区にも拠点を新設してまいります。

 

注1 積層セラミックコンデンサ(MLCC:Multi Layer Ceramic Capacitor)
 コンデンサは、電気を蓄える物質(セラミック)を2枚の金属(電極)で挟んだ構造になっており、電気を貯めたり、放出したりする電子部品で、電気回路には不可欠な部品です。 このサンドイッチ構造を積層する(Multi-Layer)ことで大容量の電気を蓄えられるようになります。大きさは、1.0mm×0.5mm×0.5mm(1005サイズ)が多く使われていますが、最小のもので0.4mm×0.2mm×0.2mm(0402サイズ)と、より一層の高容量・高性能化が要求されております。
  実際の使われ方の例として、コンピューターの頭脳である半導体に安定した電流を供給するために、不要な電流をバイパスさせ安定化させる重要な用途があります。最近では高速化が進む中、大電流を安定化して供給する為に、ますます重要不可欠な電子部品になっています。なお、携帯電話には1台当たり約300個、薄型テレビには約1,000個以上使われています。
注2 ニッケル超微粉
 ニッケル超微粉は、MLCCの内部電極に使われています。MLCCの超小型化、超高容量化を同時に達成するためには、ニッケル電極の厚さを1ミクロン以下にして、MLCCの小さな体積の中に1,000層以上も積層することが要求されるようになりました。積層するためには、ニッケルの粒子をインク状にし、高度な印刷技術で行います。従って、この電極用インクに要求されるニッケル粒子はタバコの煙と同じか、それよりも小さい約0.2ミクロンのサブミクロン超微粉が主流となっています。
  なお、世界需要は千数百トン/年と推定されます。

MLCC断面

以上


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JFEミネラル(株) 機能素材事業部 TEL 03-4455-2260