当社は、「高い支持力性能」を有する鋼管杭工法である『Super KING工法』を、橋梁基礎などの土木用途向けに新たに展開すべく開発、本年10月11日に財団法人土木研究センターから建設技術審査証明書(※)を授与されました。
『Super KING工法』は、既存の中掘り杭工法と同様の低騒音・低振動に加え、工費削減・工期短縮および、建設発生土の削減を目的に、当社を中心にジャパンパイル株式会社、ノザキ建工株式会社との共同研究により開発した工法です。平成15年6月18日付けで社団法人日本建築センターの性能評価を取得後、これまで民間建築工事を中心に杭施工長30万m以上の実績があります。
今回開発した土木用途向け『Super KING工法』は、これまで建築用途向け『Super KING工法』の工事で培ってきた技術を活かしつつ、新たに先端拡大根固め球根を確実に築造したことを確認できる拡翼確認システムを備えた画期的な鋼管杭工法です。鋼管本体と鋼管先端に築造した拡大根固め球根とを一体化させることで、既存の中掘り杭工法やプレボーリング杭工法に比べ最大で2.3倍という大きな支持力が得られるため、杭本数の低減や基礎寸法の縮小が期待でき、非常に経済的に杭基礎を構築することが可能となるとともに、工期も短縮いたします。また、場所打ち杭に比べて建設発生土も大幅に減少する、環境に配慮した工法です。
土木用途向け『Super KING工法』は、既存の杭工法では杭本数が多くなる道路整備工事において杭本数の低減効果や基礎寸法の縮小効果が大きく発揮できるため、最大で25%程度のコストダウンおよび、50%以上の工期短縮を実現することが期待されます。
材料強度が高い鋼管杭を用い、杭の先端にはスパイラル突起(写真-1)が取り付けられています。拡大根固め球根は鋼管径以上の直径を有し、機械式に拡翼する特殊ビット(Super KINGビット)を用いて杭先端部の支持地盤に築造されます。拡大根固め球根は最大で鋼管径の1.5倍まで可能です。この根固め球根部に鋼管杭を杭径以上回転圧入し、スパイラル突起と根固め球根を一体化させることで大きな支持力を発現させます。
先端部の内外面に突起を設けた鋼管本体と拡大根固め球根とを一体化させ大きな支持力を発現する鋼管杭工法で、以下のような優れた特長を有しています。
| ① | 機械式に拡翼する特殊ビット(Super KINGビット)により、最大で鋼管径の1.5倍の大きさをもつ根固め球根を確実に築造することが可能です。また、本ビットは拡翼確認システムを具備しているため、施工直後に完全拡翼した事実を確認できます。 |
| ② | 端部の内外面に突起を設けた鋼管本体と拡大根固め球根とを一体化させることで、根固め球根底面積を支持力評価面積として扱えるため、大きな鉛直支持力が期待できます。 |
| ① | 大支持力杭で施工性が高いため、非常に経済性に優れた工法です。 |
| ② | 根固め球根は各杭径ごとに杭径の1.25倍と1.5倍の2種類あり、必要な支持力により最適な根固め径を選択することができ、最適設計による経済性の向上を図ることができます。 |
| ③ | 土木用途向け『Super KING工法』は、杭頭部を拡径しない通常タイプと、水平抵抗力を増大することを目的として杭頭部を拡径した拡頭タイプがあります。拡頭タイプは、通常タイプに比べ杭頭部の変位量、応力を低減できるため、表層地盤が軟弱である場合や地震時の水平力が卓越する場合等に拡頭タイプを用いることで、経済性の向上を図ることができます。 |
| ④ | 本工法は杭周面の摩擦力を高めることを目的として杭周固定液を充填する場合と、充填しない場合があります。必要な支持力により選択することができ、最適設計による経済性の向上を図ることができます。 |
当社は今後、建築基礎に引き続き、土木分野においても『Super KING工法』の普及に努めてまいります。
図-1 杭の姿図
写真-1 杭先端突起の例 |
写真-2 Super KINGビット(Aタイプ) |
写真-3 根固め球根 |
写真-4 拡頭杭 |
写真-5 杭施工状況 |
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以 上
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