2007年9月13日
  • JFEスチール株式会社

1180MPa 級超高張力熱延鋼板(1180MPa 級NANO ハイテンTM)の開発に成功
~ 自動車の主要骨格部品・対衝突部品用1180MPa 級熱延鋼板を世界で初めて開発 ~

当社はこのたび、高い降伏強度と伸びを有する引張強度1180MPa 級超高張力熱延鋼板(1180MPa 級NANO ハイテンTM)の試作に成功いたしました。1180MPa 級NANO ハイテンTM は、従来780MPa 級までしか実用化されていなかった熱延ハイテンの引張強度を大幅に高め、かつ1000MPa 以上の高い降伏強度を持つという超ハイテン化を実現すると同時に、超ハイテン化により本来ならば劣化する伸び特性を15%以上まで向上しています(図1)。1180MPa 級NANO ハイテンTM は、自動車のセンターピラー等の主要骨格部品や耐衝突部品へ適用することにより、自動車のさらなる軽量化が実現できる、最先端の超高張力熱延鋼板です。

当社のオンリーワン商品である780MPa 級NANO ハイテンTM は、その優れた特性からサスペンションのロア・アームやフロントサイドメンバーなどへの採用が進んでいます。しかしながら、NANO ハイテンの適用をセンターピラーなどの車体骨格部品やバンパーリインフォースなどの補強部品に拡大していくためには、強度と伸びをより高い水準で実現することが求められていました。
 そこで、当社は、780MPa 級NANO ハイテンTM に用いたナノメートルサイズの析出物を鋼板中に微細分散させる技術(写真1)を発展・応用し、超高強度・降伏比化と高い伸びを実現する1180MPa 級NANO ハイテンTM を試作いたしました(*1)。NANO ハイテンTM の引張強度を780MPa から1180MPa に高めるためには、極限まで高密度にナノメートルサイズの析出物を微細分散させる必要があります。そこで、炭化物を形成する合金元素バランスの最適化と高精度熱間圧延プロセスとを組み合わせてフェライト中への析出物の超高密度分散を実現し、1180MPa 級の強度を得ることに成功しました。

当社は、このたび試作した1180MPa 級NANO ハイテンTM の量産技術の開発など超高張力熱延ハイテンの開発を今後も積極的に推進し、自動車部品の軽量化への貢献を通じてお客様のニーズと地球環境問題に対応してまいります。

(*1) 780MPa 級NANO ハイテンTM
NANO は、New Application of Nano Obstacles for dislocation movement の略。 ナノメートルサイズの析出物の活用技術が高く評価され、2007 年度全国発明表彰にて21 世紀発明奨励賞を受賞。

※ 「NANO ハイテン」は、日本において、JFEスチールが所有する登録商標です。

図1
図1

写真1
写真1

以 上

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JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166