2007年9月10日
  • JFEスチール株式会社

建築構造用低降伏比550N/mm2 TMCP鋼材『HBL®385』の受注拡大

高強度厚板の製造を得意とするJFEスチールの『HBL®385』は、優れた溶接性と高強度化を両立させた建築構造用低降伏比550N/mm2 TMCP鋼材で、主に超高層建築物の柱材(溶接組立四面ボックス柱)への採用が拡大しております。本鋼材は、国内で唯一当社のみが製造可能な建築構造用TMCP鋼材で、従来の325N/mm2級のTMCP鋼材と比較して、鋼材重量を約15%低減できるなどその高い付加価値がユーザーに評価され、累計受注量が約2万トンと順調に採用実績を伸ばしております。
   至近では、2007年10月末竣工予定のグラントウキョウノースタワー(Ι期)、グラントウキョウサウスタワーにおいて、5,000トン超の『HBL®385』が溶接組立四面ボックス柱として採用されております。

『HBL®385』は、当社のナンバーワン先端技術を用いたオンライン加速冷却装置Super-OLAC1)を活用して製造する、高強度建築構造用TMCP鋼材です。降伏強度下限値385N/mm2、引張り強さ下限値550N/mm2、設計基準強度(F値)2)385N/mm2と高強度であると同時に、降伏比80%以下およびシャルピー衝撃試験値は0℃で70J以上を保証するなど、耐震性にも非常に優れた鋼材です。
   また、『HBL®385』は、鋼材強度あたりの経済性に優れており、従来の325N/mm2級のTMCP鋼材と比較し、高強度化することで鋼材の厚さを約15%低減可能とした結果、柱などの部材を製作する場合、鉄骨費用を20%程度低減することが可能になります。
   さらに、『HBL®385』は製造可能な鋼板厚さが19mmから100mmと幅広いため、広いサイズ範囲の柱や梁への適用が可能なことから、採用は着実に増加しています。

なお、『HBL®385』は2002年に国土交通大臣認定3)を取得しており、東日本製鉄所(京浜地区)、西日本製鉄所(福山地区)の厚板工場で製造しております。

当社は今後ともお客様のご要望に幅広くお応えすべく、付加価値の高い建築建材商品の開発に努めてまいります。

1) Super-OLAC 理論限界相当の高冷却速度、高精度冷却機能を有するオンライン加速冷却設備。JFEスチールのナンバーワン先端技術。
第49回大河内記念賞受賞。
2) 設計基準強度(F値) 構造計算時に使用する鋼材強度。
3) 国土交通大臣認定 建築基準法第37条に基づく国土交通大臣認定。

『HBL®』は、JFEスチールの登録商標です。


〔ご参考〕

グラントウキョウノースタワー(Ι期)、グラントウキョウサウスタワーの概要

(1)グラントウキョウノースタワー(Ι期)

事業主: 東日本旅客鉄道(株)、三井不動産(株)、(株)国際観光会館
設計: 東京駅八重洲開発設計共同企業体
構成員:(株)日建設計、(株)ジェイアール東日本建築設計事務所
デザインアーキテクト:マーフィ/ヤーン,Inc.
施工: 東京駅八重洲口開発計画北ビルΙ期新築工事共同企業体
構成員:鹿島建設(株)、清水建設(株)、(株)大林組、(株)竹中工務店、大成建設(株)、鉄建建設(株)、三井住友建設(株)
構造: 鉄骨造(一部RC造・SRC造)
階数: 地下4階、地上43階、棟屋2階(オフィス17階~42階)
最高高さ: 約205m
竣工予定: 2007年10月

(2)グラントウキョウサウスタワー

事業主: 東日本旅客鉄道(株)、鹿島八重洲開発(株)、新日本石油(株)
設計: 基本設計
統括設計者: (株)日建設計+(株)ジェイアール東日本建築設計事務所
設計共同企業体
デザインアーキテクト: マーフィ/ヤーン,Inc.
実施設計・監理
(株)ジェイアール東日本建築設計事務所
施工: 東京駅八重洲口開発計画南棟新築工事共同企業体
構成員:鹿島建設(株)、鉄建建設(株)、清水建設(株)、大成建設(株)
構造: 鉄骨造(柱:CFT造)、一部RC造・SRC造
階数: 地下4階、地上42階、棟屋1階
最高高さ: 約205m
竣工予定: 2007年10月
グラントウキョウノースタワー(I期)、グラントウキョウサウスタワー完成予想図
完成予想図

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JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166