この度、当社が開発したチタン合金「SP-700」(注1)の製品出荷累計が、1,000トンに達しました。
当社のチタン事業は1985年の純チタン製品製造開始以来、チタンクラッド鋼板(注2)、チタン合金と順調にラインナップを増し、1990年には、画期的チタン合金「SP-700」の独自開発に成功いたしました。「SP-700」は、従来広く使用されているチタン合金Ti-6Al-4Vに比較して、強度が高く、加工性・熱処理性にも優れていることから、航空機、ゴルフクラブ、モータースポーツなど様々な分野に亘って用途を広げて参りました。1991年に商業生産を開始、1996年以降は、チタン製ゴルフクラブブームも追い風となり、大幅に出荷量を増やしました。日本のドライバーフェイス向けでは、トップシェアを誇っており、昨年から出荷を開始したゴルフクラブ向け高機能新材料「SP-700HM」(注3)も好評を得ております。
また、「SP-700」は、日本で開発されたチタン合金としては初めて、米国の航空宇宙用材料規格であるAMSに登録されるとともに、航空機設計許容値データ集である米国ミル・ハンドブック-5にも掲載されるなど、航空宇宙用材料としての素地を着実に固めて参りました。その結果、国産ロケットH-2Aではヘリウムガスタンク(三菱重工業(株)製造)に、防衛省の救難飛行艇US-2でも波消し板(日本飛行機(株)製造)に採用されるなど、極めて高い性能や安全性を求められる分野でも、実績を上げております。海外でも、世界最大の民間航空機メーカーであるボーイング社の大型旅客機に採用されるなど、高い評価を得ております。
「SP-700」は約6割を板材として販売しておりますが、その他の棒材や鍛造品等の供給体制も整えております。今後とも、お客様のニーズに対応した開発・販売や、新たな用途開発を行ってまいります。

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