年間約180万トンを製造・販売する世界有数の鋼管メーカーである当社は、世界的な資源開発の加速を背景に需要が高まるエネルギー関連分野での高級鋼管供給要請に応える為に、このたび、知多製造所(所長:笹田幹雄 常務執行役員)の中径シームレス管工場において 約150億円を投じて、高級シームレス鋼管の製造能力を大幅(年産16万トンから25万トンに約6割)に増強することを決定いたしました。
今回の増強では、①当社の主力商品で世界トップシェアのシームレス13%クロム油井管、並びに、需要の急増する ②ボイラー用厚肉鋼管や ③CNGボンベ用高強度大径薄肉鋼管、の生産能力を増強いたします。
現在、当社の高級シームレス鋼管の生産能力は、知多製造所の小径及び中径シームレス管の2工場で、年間約40万トンあります。今回の増強後には、高級シームレス鋼管を年間50万トン安定的に生産する体制を整備いたします。
近年の石油・ガス田開発では、より大深度(2000m~6000m)かつ高温の環境下での開発が進んでおり、使用される油井管には耐高温・耐CO2腐食性の優れた当社の13%クロム油井管が大量に使用されています。当社は13%クロム油井管の世界需要の5割弱(世界トップシェア)を供給しており、当社のシームレス高級鋼管の主力製品です。
昨年度には、小径シームレス管工場において約100億円を投じ13%クロム油井管の生産能力を年間9万トンから12万トンに引き上げ、07年1月に増強を完了しました。更に今回、中径シームレス管工場でも生産能力増強をすることで、お客様からの高級シームレス鋼管への更なる供給増加要請にお応えし、世界トップシェアを磐石なものにしてまいります。また、13%クロム油井管に加えて、当社の優位性が発揮できる大径厚肉発電ボイラー用高クロム鋼管や車載CNGボンベ用高強度大径薄肉クロム合金鋼管の分野でも着実な需要増が見込めることから生産能力を増強します。
当社の中径シームレス管工場はプラグミルの圧延方式に、独自の圧延技術を開発・適用した結果、マンネスマン式の圧延方式に比べて薄肉から極厚肉の幅広い領域でシームレス鋼管を製造することができます。また、とりわけ高合金の難加工材料においても高効率な生産ができるため、上記のボイラー用鋼管・CNGボンベ用鋼管では、主要な供給メーカーとして、世界のお客様から高い評価をいただいております。
昨年来の一連の投資により、知多製造所における高級シームレス鋼管の生産量は年産50万トンレベルとなり、内13%クロム油井管は年産15万トンとなります。当社の鋼管事業は、特長のある高級鋼管に特化しており、特に知多製造所のオンリーワン・ナンバーワン商品比率は、現在6割を超えております。今後更に特長ある商品の開発を通じて、社会に貢献してまいります。
<設備投資の概要>
| ① | 中径シームレス管圧延設備 |
| ② | 中径シームレス管熱処理設備 |
| ③ | 鋼管精整処理設備 |
【ご参考】 知多製造所 中径シームレス管工場 概要
| 稼動: | 1978年 |
| 設備: | プラグミル 1式 |
| 熱処理ライン 1式 | |
| 精整ライン 1式 | |
| 製造可能寸法: | 外径 177.8~426.0mm |
| 長さ 5.5~13.5m | |
| 厚さ 4.3~55mm |


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