2007年1月22日
  • JFEスチール株式会社

容器包装プラスチック微粉化プラントの稼動 ~高炉吹き込みにより省エネルギー・CO2削減を推進~

 当社は、かねてより容器包装プラスチックの微粉砕技術の開発に取り組み、従来は困難と考えられていた使用済みプラスチックの微粉砕技術を確立しました。このたび、この技術の工業的利用を可能にする「容器包装プラスチック微粉化プラント」(以下APR(Advanced Plastic Recycling)プラントと称す)を建設し、試運転を開始いたしました。

 JFEグループでは、業界に先駆け、容器包装プラスチックの高炉ケミカルリサイクル法を確立し、2000年度より、高炉での利用を行ってまいりました。現在は、JFE環境(株)が容器包装プラスチックの処理・製品化を行い、当社はその再商品化製品を購入、高炉で還元材として利用しています。(年間5万t程度。)今後は、APRプラントで製造された微粉化プラスチックを利用し、尚一層の省エネルギーの達成、高炉の効率的操業及びCO2削減に取り組んでまいります。

 APRプラントは、容器包装プラスチックを溶融・脱塩素する工程と微粉砕する工程で構成されます。まず混合プラスチックを加熱溶融・脱塩素・混合し冷却固化させます。今回の技術は、この熱処理過程で脆化したプラスチックを粉砕することで、製品粒径が200~400μmの微粉プラスチックの製造を可能にしました。(従来、工業的に造粒・粉砕される使用済みプラスチックの粒径は1mm以上。)製造された微粉プラスチックは、従来使用していた製品プラスチック粒に比べ、高炉内での反応性が高いため、容器包装プラスチックを効果的に利用することが可能になります。高炉で、還元材として利用することにより、省エネルギー・CO2削減に貢献します。
(詳細は、下記図1参照。)

 また、APRプラントは、脱塩素機能を有していることから、容器包装プラスチックのマテリアルリサイクル過程(JFE環境(株)のNFボード製造事業等)で発生する残渣プラスチックを原料として有効活用することも可能(注1)となります。今後、JFE環境(株)と共同で、本APRプラントを活用して、容器包装プラスチックのマテリアルリサイクルでの利用率向上を検討してまいります。

 尚、APRプラントは、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「エネルギー使用合理化事業者支援事業」としての助成を受けております。

【APRプラントの概要】
能力: 年間8,000t程度
製品仕様: プラスチック粒径 200~400ミクロン
設備投資金額: 約14億円
本格稼動: 3月を予定
所在地: JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)

(注1)マテリアルリサイクルの残渣プラスチックは、塩素濃度が高く再利用が困難である
が、脱塩素処理によって利用率の向上が可能となる。

<図1 APRプラント概略フロー>

図1

(注2)容リプラ:容器包装プラスチック

(注3)溶融プラ:溶融機で溶けた状態になっているプラスチック

<写真1 APRプラント全景>

写真1

<写真2 溶融・脱塩素機>

写真2

<写真3 中和処理装置>

写真3

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。

JFEスチール(株)   総務部広報室   TEL03-3597-3166