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JFEスチール株式会社
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  2006年3月13日
JFEスチール株式会社

  新統合システムの稼動について
〜J-Smileで統合効果拡大ステージへ〜
 

 当社は、2003年4月の経営統合直後から、経営革新の為の新統合システム:(略称J-Smile(注))を鋭意構築して参りましたが、この度、全業務領域にわたるシステム統合が完了し、新システムによる業務運営に移行いたしました。

 発足当初、当社システムは旧2社システム併用のブリッジ形態でスタートしました。新システムは、統合後3年以内の完成を目標に『経営資源の最大活用と顧客満足度の向上』を狙いとする経営情報基盤と業務運営基盤の構築を目指してきました。
  03年度末までに経営管理分野を、04年度には購買分野を、05年度に販売・生産・物流(販生流)分野を立ち上げてきました。

 J-Smileの完成により、統合効果をフルに発揮し、将来に向かって変革を続け、更に発展していく基盤が整うと同時に、リードタイム、納期、品質あるいは新商品開発などの様々な顧客ニーズに応える為の対応力の向上を図りました。
  J-Smileは、本社のみならず製鉄所の既存システムも改造し、一貫した業務運営とマネジメントを可能としています。

 J-Smileの基本コンセプトは、
1.ビジネスプロセスとマネジメントの統合と変革
2.変化に柔軟かつ迅速に対応できるシステムの実現
の2点で、ビジネスプロセスをシステムと一体で変革し続けようとするものです。

 ビジネスの視点からのJ-Smileの特徴は以下の3点です。

(1) ビジネスプロセスとデータの統合
  経営統合に伴うシステム統合では一般的には『片寄せ型』が多く見られます。当社では、ビジネスプロセス・管理指標・データを統合再設計し、同時に変革も組み込む『統合変革型』でシステムを新規に構築しました。
   
(2) 競争力強化のためのビジネスプロセス変革
  顧客満足度向上、社内業務改革、生産物流効率化等について、競争力向上の視点で検討を行い、新ビジネスプロセスに組み込んでいます。
 主な変革ポイントは以下の通りです。
 
@ 営業システムモデルの再構成
 物件注文型、リピート注文型等の多様な販売形態に迅速に対応できる仕組を追究し、20年以上続いた注文事務処理システムを、『商談・製品仕様・注文』の3つのビジネスプロセスをサポートするシステムに拡張しました。
  これにより、顧客との接点情報を重要視した営業システムに生まれ変わりました。また、全面Web化により時間的、場所的な制約なしに注文を受けることも可能にしました。
 
A サプライチェーン情報連携
 顧客の生産情報と当社での生産・物流情報の一貫した連携を図ることで、需給変動に対する迅速なアクションを可能にしました。また、顧客要求仕様情報をサンプル段階から工程生産、モデルチェンジに至るまで、製品仕様として一貫管理できるようにしています。
 
B 全社ミル運用の弾力化
  顧客の需要変動や当社のミル生産変動に対し、経営統合で規模が拡大した資産をフルに活用して、柔軟に対応する仕組みを構築しました。具体的には、製品仕様を全社で統一して製鉄所・地区間のミル運用の自由度を高め、販売生産計画シミュレーション機能を構築して全社ミルの弾力的な最適運用を図っています。
 
C 生産計画策定サイクルの短縮
  製鉄所の週間生産計画を日次サイクルにまで短縮し、リードタイムの短縮と生産計画精度の向上を図りました。

 J-Smileの活用と推進中の製鉄所生産管理システムのレベルアップにより、更なる競争力強化につなげてまいります。

(3) 経営マネジメントを支える全社情報の一元管理
  経営をサポートするため、J-Smileは顧客、販生流、購買、収益・コスト等の情報をコーポレートデータベース化し、全社レベルでの可視化・共有化を図りました。統一・細分化された経営管理指標が定量データとして経営に迅速にフィードバックされ、顧客満足度向上活動や品種セクター基軸による経営マネジメントのレベルアップに寄与しています。

 システム技術的には、最新ITを活用して『変化に柔軟かつ迅速に対応できるシステム構造』として、ビジネスプロセス変革を支えている点が特徴です。

(1) データモデリングと部品組立型開発
  柔軟なシステム構造とするために、データの持ち方とプログラムの作り方を工夫しました。 ビジネスが変わってもデータは変わりにくいことに着目し、鉄鋼ビジネスの根幹をなすデータとデータ間の関連をモデル化し、変化に強いデータ構造としました。また、システム開発におけるプログラム構造の標準化を徹底し、フレームワークとプログラム部品の活用による組立型開発で、システム品質と開発生産性を高めています。
   
(2) オープン系システム技術のフル活用
 ハードウエア制約のない標準規格に準拠し、Java言語で開発しました。また、ネットワーク活用を重視し、どこからでもアクセス可能な全面Web化を図っています。メインサーバーは、安定性や移行の容易性を考慮し、オープン系対応ができるIBMz990にしています。

 今回のシステム統合は、旧2社の膨大なデータ資産を継承して統合と変革を進め、全業務領域でシステム再構築を行うという大規模開発プロジェクトでした。
 製鉄所と一体となった全社プロジェクト体制や新開発方法・最新ITの積極的導入等により、ほぼ当初の予定通り3年で完成することができました。

 システム規模は、約2千万ステップ、データ項目数9万、データ量10TB、となっています。なお、総投資額300億円弱です。
 また、実際に業務にあたる商社担当者・営業部門を中心に、約600講座、延べ8000人の教育を行い利用者の理解を深めてきました。

 今回得られたシステム開発上のノウハウやIT資産は、関係会社のシステム統合にも活用され、グループ全体のIT活用の向上にも寄与しています。
 
 J-Smileの完成により当社の経営情報基盤が充実いたしました。今後、この基盤を活用したIT改革活動を継続して推進し、顧客満足度の更なる向上と当社およびグループ全体の更なる競争力強化に努めて参ります。

 尚、本システムの開発は情報グループ会社であるJFEシステムズ(株)と(株)エクサが担当しました。

以 上

(注) J-Smile : JFE Strategic Modernization & Innovation Leading System

 
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室  TEL 03(3597)3166
 
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