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当社は自動車部品の軽量化、高剛性化というニーズに対応するため、成形性に加え実用的機能特性に優れた高機能自動車用鋼管「焼入れ型トーションビーム用鋼管」(電縫鋼管)を開発いたしました。昨年2月に発売開始されたトヨタ自動車(株)の新型ヴィッツのリアサスペンション「アクスルビーム」に全面採用されておりましたが、今年1月に発売された新型エスティマにも採用され、本格生産に入りました。リアサスペンションのビーム材として鋼管が採用されるのは、国内初となります。
従来のリアサスペンションは、U字型に成形加工した鋼板と、棒鋼のスタビライザーを組み合わせることによって、必要な剛性を確保するものが主流でした(図1)。当社が開発いたしました『焼入れ型トーションビーム用鋼管』は、これを単一部品で代替することを可能にしたのみならず、優れた剛性によって、操縦安定性とより良い乗り心地の両立を可能としたものです。
『焼入れ型トーションビーム用鋼管』の特長は、相反する「高い疲労強度」と「成形性」を両立させた点にあり、1200MPaを超える高強度を得るための焼入れ性、低温靱性および耐遅れ破壊特性などについても、高い要求に応え得るバランスを有しております(図2)。
@ 製鋼での炉外精錬による高純度化技術
A 独自の成分設計による、お客様の製造工程における焼入れ性の向上
B 熱間圧延における高精度制御冷却技術
C 鋼管製造での電縫部高精度温度制御技術
を駆使して、化学組成とミクロ組織を最適化することにより製造可能となりました。
自動車の足回りに使用される重要保安部品につきましては、製管時に管内面全長にわたりマーキングを施し、鋼管を切断・細分化した後も、素管、素材コイルまでのトレースバックができる体制を構築しております。お客様に安心してお使い頂ける商品開発と品質管理体制により、適用車種の拡大に至りました。
「HISTORY鋼管」、「780MPa級電縫鋼管」に続き、「焼入れ型トーションビーム用鋼管」を自動車用高機能鋼管のラインナップに加え、拡販して参ります。
図1 鋼板プレス品とパイプ成形品のトーションビーム式リアサスペンションの比較

図2.トーションビーム用鋼管の必要特性

関連情報 (製品情報
> 鋼管)
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