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当社は、極めて加工性の優れた Only1商品である『ハイパーバーリング高炭素熱延鋼板』(登録商標名:ハイパーバーリングエスシー)を開発し、昨年より国内自動車部品会社にギヤ・ワッシャー用途として販売開始しておりましたが、このたび韓国自動車会社において、この分野での主要なターゲットとしている自動変速機部品に採用が決定し、本格的営業生産を開始致しました。
従来、材質の異なる部材を加工後に溶接して製造していた自動変速機部品について、今回、JFEの『ハイパーバーリング高炭素熱延鋼板』と自動車会社の持つ『高度なプレス・熱処理技術』を併せ適用することにより、材料接合することなく、プレスでの一体成形製造が可能となります。これによって、自動変速機部品の機能・信頼性の向上と、自動車会社における製造工程の大幅な合理化が実現いたします。
『ハイパーバーリング高炭素熱延鋼板』は、従来、シートリクライナー等の難成形部品に使用されてきた「高バーリング高炭素熱延鋼板」の高強度を維持しながら、更に伸びとバーリング性(注1)を大幅に向上させた商品で、当社の Only1設備技術(Super-OLAC H)から生まれた Only1商品の一つです。割れ等の不具合が発生しにくい、優れたプレス加工特性を有するのが特長で、一般のJIS商品と比較し、穴拡げ性が2倍、伸びは2割向上という優れた特性値を有します。
この優れたプレス加工特性は、2003年に大河内記念技術賞を受賞した「限界冷却速度によるオンライン加速冷却技術」を熱間圧延設備に用いた Super-OLAC H を使用することによって初めて実現いたしました。熱延鋼板を急速かつ全面均一に冷却し、焼鈍後のミクロ組織の均一微細化、特に球状化を飛躍的に高め、かつ均一に分布させる事によって得る事が可能となったものです。この組織制御により、打抜きや焼入れ用途にも優れた性能を発揮します。
『ハイパーバーリング高炭素熱延鋼板』は特に、軸受け部を有する部品の成形や、円盤状部品のフランジ加工に適しており、現在、鋳鍛造品・切削品が広く使用されているAT、CVT等に代表される自動車用変速機部品への適用が可能です。今後、国内外で自動変速機の様々な部品での採用に向け、積極的な販売活動を展開して参ります。
| (注1) |
バーリング性; 穴拡げ性(λ)と同じ意味で、一般的には局部伸びの特性で表現されます。 |


以 上
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