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クロム系ステンレス鋼の開発で世界をリードする当社は、ステンレス鋼の主要添加元素であるニッケルやモリブデンの需給が逼迫し、価格が高騰を続ける中、これらを添加しない「ニッケルフリー・モリブデンフリー」でかつ、ステンレス鋼の代表鋼種であるSUS304(18%クロム-8%ニッケル)と同等の耐食性を有する、高耐食クロム系ステンレス鋼「JFE443CT」を世界に先駆け開発いたしました。希少金属の需給逼迫による入手難や価格高騰による影響を回避し、高耐食ステンレス鋼の安定供給が可能となります。
新鋼種の成分は、21%のクロムを含有し、加工性および溶接性を改善するために、不純物元素である炭素や窒素を低減するとともに、安定化元素であるチタンを添加したものです。
従来、ニッケルやモリブデンを添加しない汎用ステンレス鋼としては、JIS規格のSUS430J1L(19%クロム-0.5%銅-ニオブ)がありましたが、SUS304に対し耐食性が同等とは言えませんでした。一方、SUS304に相当する耐食性を有する鋼種としてはモリブデンを添加しているSUS436L(18%クロム-1.2%モリブデン-チタン)が一般的でした。
そこで、当社はSUS304と同等の耐食性を有し、かつニッケルやモリブデンを添加しない新しいクロム系ステンレス鋼の開発に取り組み、このほど商品化に成功いたしました。
高耐食クロム系ステンレス鋼「JFE443CT」は、次に示す特長を有しております。
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耐食性は、ステンレス鋼の代表鋼種であるSUS304およびモリブデンを添加したクロム系ステンレス鋼であるSUS436Lと同等です(図1参照)。 |
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機械的特性はSUS436Lと同等で、クロム系の代表鋼種であるSUS430(16%クロム)より伸びが大きく、加工性は良好です。特に深絞り性に関してはSUS304よりも優れています。 |
| (3) |
不純物元素である炭素や窒素を低減するとともに安定化元素であるチタンを添加していますので、溶接性、溶接部の加工性、溶接部の耐食性も良好です。 |
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ニッケル、モリブデンを添加しないため、現在のような原料高騰下でも、その影響を受けずにご購入いただけるメリットがあります。 |
「JFE443CT」の適用用途としては、現在SUS304、SUS436Lが使用されている海上輸送用の冷凍コンテナー、厨房機器・用品、建築内装材、自動車部品などが考えられます。
製造対象は薄板ステンレス鋼です。 当面は板厚1.0mmまでの薄物を販売し、将来は板厚範囲の拡大を図る予定でおります。

以 上
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