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当社が世界に先駆けて開発した、食品缶詰(深絞り缶=DRD缶)用ラミネート鋼板『ユニバーサルブライト TYPE-F』が2005年度表面技術協会(注1)技術賞を受賞しました。本商品は、魚肉などの内容物の取り出し性と高い成形性を実現し、かつ環境にやさしいという特徴を持つもので、2003年の商品化後、北米の大手製缶メーカーを中心に順調に販売量を増やしたことが今回の受賞に結びつきました。
当技術賞は、革新的な表面技術を生かして実用化された商品・技術に対して表彰されるもので、2005年度は本件1件のみの受賞です。なお、当社の受賞は、家電用クロムフリー鋼板としてスタンダード化した「環境調和型高機能クロメートフリー化成処理鋼板の開発」(2002年度)以来です。
ラミネート技術は、環境適合技術として、多くの産業分野でその利用が注目されています。スチール缶においては、ラミネート缶化によって、塗装工程が省略されるため、製缶工程で排出されるCO2量の大幅な削減が可能となります。また、塗料や有機溶剤などを使用しないため、臭気問題の解消を含め、作業環境および工場周辺への環境負荷を軽減する商品として期待されています。また厳しいとされるEUでの環境規制をクリアすることを念頭に開発し、環境ホルモン物質(例えばBADGEなど)も一切含まれていない、環境にやさしい技術・商品といえます。
当社が2003年に北米の大手製缶会社向けに、サーモン缶素材として営業生産を開始した食缶用ラミネート鋼板『ユニバーサルブライト TYPE-F』は、このような環境適合性に優れたラミネートのメリットに加え、@PETフィルムの表層を改質することにより、魚肉などの食品内容物の優れた取り出し性を付与するするとともに、A独自の顔料添加により缶外面の美しい外観を実現した、新しいラミネート新素材です。これら優れた品質および環境適合性により、特に、米国で高級食材として需要量の大きいサーモン缶向けに、順調に受注を重ね、2005年度は、北米の大手製缶会社を中心に、その他用途を含めて2万トンを超える輸出が見込まれています。
また、今後は、北米市場を中心に、魚肉や野菜など、さまざまな食品内容物への適用が期待され、多数の食品会社において実缶充填試験が進められており、さらなる需要拡大が期待されます。
当社は、環境に優しいラミネート鋼板を食缶素材のみならず、次世代の缶用素材の主力商品と位置付け、今後も適用缶種拡大および多様な内容物に対応すべく、ラミネート技術・商品の開発に注力致します。
(注1)表面技術協会:
社団法人表面技術協会(The Surface
Finishing Society of Japan)は、材料表面に関する学理および技術の進歩普及を図り、もって学術、産業の発展に貢献することを目的に設立された、国内唯一の表面処理技術に関する学術及び工学の学協会。金属から半導体、有機樹脂にいたるまでのあらゆる材料の表面処理技術や薄膜形成技術を対象として扱う。会員数は、約3,000名。
参考
「ユニバーサルブライト TYPE-F」の特徴
スチール食缶には塗装された鋼板が使用されてきましたが、塗装工程で発生する有害物質(VOC・廃溶剤・廃塗料)の処理や焼付け工程で発生する多量のCO2の削減などの課題がありました。このため、製缶工程から塗装・焼付け工程を不要にし、有害物質の排除、CO2の排出抑制を可能とする素材が求められています。このような背景のもと、海外の大きな食缶市場をターゲットとして開発したのが、ユニバーサルブライト TYPE-Fです。
■塗装工程の省略を実現する環境に優しい素材です。
■特殊な結晶構造を有するPETフィルムが、優れた製缶加工性を実現。
■独自の顔料添加により、優れた缶外面の意匠性(Gold)を実現。
■PETフィルムの表層を改質することにより、魚肉などの缶内容物の優れた取り出し性を実現。


以 上
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