(注1)制震ブレース
JFEの制震ブレース(二重鋼管タイプ)は、図1に示すように、補剛管(外管)が軸力管(内管)の全体座屈を拘束することによって、軸力管が地震による振動エネルギーを効率よく吸収し、補剛管が軸力管の挙動を安定させます。このため、小さな部材断面で、構造物の剛性をほとんど変えずに地震による振動エネルギーだけを吸収して構造物の変形を抑えることができ、高い耐震性能を得られます。
軸力管を補剛管で座屈防止する二重鋼管方式のため、鉄筋コンクリート等で座屈拘束した場合に比べて、軽量かつスレンダーとなり、また円形断面であることから景観にも優れています。

図1 制震ブレース(二重鋼管タイプ)
(注2)名古屋高速道路高速2号東山線耐震補強工事への適用例
既設高架橋の耐震補強に地震エネルギー吸収と落橋防止を目的として制震ブレースを適用した例を図2に示します。上部構造の桁下空間を利用して、制震ブレースにて上部構造と橋脚を連結し、制震ブレースと支承を並列に配置しています。制震ブレースのダンパー効果により支承に衝撃的に作用する力を緩和して主要構造部材である支承を無損傷にすることができ、地震後のメンテナンスが不要もしくは容易となります。また、図3及び図4に取付け工事状況と取付け工事の完了状況を示します。
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| 図2 既設高架橋への制震ブレースの適用 |
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| 図3 制震ブレースの取付け工事状況 |
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図4 制震ブレースの取付け状況 |
(注3)繰り返し載荷試験による性能確認実験
図5の愛知工業大学で実施した全体構造システムとしての実験により、安定した履歴特性と大きな塑性変形を有することを確認し、耐震構造部材として効果的に機能することを実証し、名古屋高速道路高速2号東山線耐震補強工事に採用されました。

図5 試験状況 (愛知工業大学耐震実験センターにて実施)
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