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当社は、このたび鋼・コンクリート合成床版橋「KCSB
(Kawatetsu Composite Slab Bridge)」の連続桁化技術の開発に成功しました。当社の独自工法であるKCSBは、これまで単純桁(*1)のみ適用可能でしたが、お客様から問合せの多かった連続桁(*2)への適用が可能となったことで、KCSBの特長を最大限に活かしたまま、多径間連続の河川上架橋・跨線橋などに適用範囲が大幅に広がります。
KCSBは、突起付きT形鋼(DFT)(*3)を使用した鋼とコンクリートの合成構造技術を橋梁に応用したもので、都市内の河川、高架橋、跨線橋等に、約270橋の施工実績がある信頼性の高い工法です。1981年から築き続けたこの実績は、他の合成床版橋の実績をはるかに凌駕するものです。
この工法は、PC桁などの従来工法と比較して、構造高さを3〜4割低減することが可能(構造高/支間が最大で1/42)なうえ、シンプルな構造であるため景観性にも優れ、架設時の足場・型枠も不要で、現地工事の期間も半分程度に短縮できるなどの特長を有します。KCSBが経済的であり、お客様から高い評価を得て上記実績を築き上げることができたのは、これらの特長によるものです。
今回の開発では、KCSBを、プレストレスしない連続合成桁として設計できること、中間支点部のコンクリートのひび割れ制御設計が可能であること等を、実物大モデルによる実証実験で確認しました。単純桁と比較した連続桁化の特長は、以下のとおりです。
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(1) |
耐震性の向上:
橋脚上での落橋の恐れがなくなり、耐震性が向上します。 |
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(2) |
維持管理コスト低減:
落橋防止装置などが省略でき、経済性が向上し維持管理が容易となります。 |
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(3) |
走行性の向上:
伸縮装置が省略でき、スムーズな車両走行が可能となります。 |
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(4) |
時代のニーズである立体交差急速施工法などへの対応が可能:
従来40m程度であった支間を、最大で60m程度まで長支間化できるため、時代のニーズであ
る立体交差急速施工法などに対応することも可能です。 |
当社では、拡販に向けて新たに開発営業部も新設し、国内の合成床版橋におけるシェア・ナンバーワンであるKCSBに連続桁化技術を加えて、ますます多様化する社会の要請にさらに大きく応えるべく、営業活動を強化してゆきます。
連続桁化された合成床版橋KCSBのイメージ (橋脚上で桁が連続)

【注】
(*1) 単純桁 (*2)連続桁 |
| 単純桁: |
橋桁の両端部だけが橋脚等により支持されている構造。 |
| 連続桁: |
橋桁の両端に加え、中間の橋脚部でも支持されており、その支点上で桁が連続している構造。単純桁と比較した場合、伸縮装置や落橋防止装置・沓等を省略または軽減できるため、走行性・耐久性・維持管理性が向上します。また、中間支点上で連続しているため大地震時の落橋も防止でき、耐震性も向上します。 |
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| (*3) 突起付きT形鋼(Deformed
Flange T-shape:右図) |
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圧延の段階で、T形鋼のフランジ外面に横節状の突起を設けた鋼材。
合成構造では、通常、スタッドジベル等によりコンクリートとの一体化を図りますが、突起付きT形鋼を採用すれば、これらが不要となります。
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補足説明(1/2)
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KCSB(Kawatetu Composite
Slab Bridge)とは?
1 鋼材(引張に強い)とコンクリート(圧縮に強い)の長所を併せ持つ合成構造の床版橋。

2 鋼とコンクリートのずれ止めには突起付きT型鋼を採用し、従来工法より大幅に構造高さを低くできる。

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KCSBの特長
1 実績・シェア
実績270橋で、合成床版橋としてのシェア・ナンバーワン。
2 低構造高 (下図参照)
構造高/支間長比:1/30〜1/42:あらゆる構造形式の中で最も低い構造高。
3 迅速施工・現場工期短縮
鋼製の桁のみを架設:小型重機での架設が可能。
底板が型枠を兼ねるため、型枠・支保工・足場が不要で、現地工期短縮化。
4 経済性
単純構造であり架設が容易。取付道路延長も短縮可能。
5 デザイン性
側面・底面はそれぞれフラットで、外見もスレンダー。
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補足説明(2/2)
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低構造高のメリット
| @ |
桁下空間・道路線形の制約が厳しい場合にきわめて有利。 |
| A |
取付道路延長も短縮可能 … |
経済性向上取付道路周辺への影響が最小 |
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鋼製桁橋
RC床版鈑桁:1/15〜1/25
鋼床版鈑桁 :1/25〜1/30
PC(プレストレストコンクリート)
桁橋
T桁 :1/14〜1/18
中空床版桁:1/20〜1/25
他社合成床版橋
合成床版橋:1/25〜1/35
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連続桁化の成功によって
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橋脚(中間支点)上での落橋の恐れがなくなり、耐震性が向上します。 |
| 2 |
橋脚(中間支点)上の伸縮装置・落橋防止装置が省略でき、沓の数を半分に減らせるため、経済性が向上し、維持管理が容易となります。 |
| 3 |
中間支点上に伸縮装置がないため、スムーズな車両走行が可能です。
長支間化が可能となります。(従来の適用支間10m〜40mが、最大60m程度まで可能となります。)
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以上
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