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JFEスチール株式会社
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  2003年12月3日
JFEスチール株式会社

  建設・産業機械用 耐磨耗厚鋼板『JFE‐EH500LE』 の開発・本格販売開始について
〜 オンリーワン商品 最上級硬さグレードで低温靭性保証を実現 〜
 

 当社は建設・産業機械用分野で使用される耐磨耗鋼として、最も硬質かつ−40℃という低温域での靭性を保証した最上級グレードの『JFE−EH(※1)500LE(※2)』を開発しました。このたび、複数の需要家で大型建設機械向け厚鋼板として採用が決定され、既に製造販売を開始しております。

 鉱山などで使用される大型ダンプカーのベッセル(荷台)部分やショベルカーのバケット部分等には、高い耐磨耗性を備えた厚鋼板を使用し、部材の損耗を軽減する必要があります。一方、鋼板の耐磨耗性(硬度)が向上すると靭性は一般に低下し、特に数多くの鉱山が位置する高地の寒冷地域などでは、低温による靭性劣化も加わることになります。そのような環境下では、鉱石の衝突による衝撃を繰り返し受けることにより鋼板にき裂が生じるなど、部材の寿命が短くなるという問題がありました。さらに、建設・産業機械の部材として加工されるため、鋼板は曲げ加工性や溶接性等にも優れていることが求められます。

 耐磨耗性と同時に優れた低温靭性、溶接性、加工性を充足する厚鋼板として、当社では既に2001年にJFE−EH360LE(ブリネル硬さ361HBW以上)を商品化し、多方面で使用されていますが、より高い硬度(耐磨耗性)で低温靭性を保証する厚鋼板が求められておりました。高硬度と高靭性という相反する特性の両立を図ることは容易ではありませんが、当社は、独自のマイクロアロイング技術(※3)と特殊熱処理による鋼のミクロ組織制御により、最上級の硬度を確保しながら極低温での靭性を保証する厚鋼板の開発・商品化に世界で初めて成功しました。
 『JFE−EH500LE』(ブリネル硬さ477HBW以上)は当社のオリジナル技術に基づくオンリーワン商品で、以下のような優れた特徴を有しています。

  ブリネル硬さ477HBW以上の高硬度、かつ−40℃での低温靭性を保証。耐磨耗性と耐衝撃損傷性の両立により部材の長寿命化が可能。
  合金元素の添加を最小限に抑えられるため、加工性、溶接性等も良好。
  高い耐磨耗性/耐衝撃損傷性の実現で、より薄い鋼板の使用が可能。ベッセル等の軽量化を図ることができ、燃費向上による環境負荷の低減や、トラックの積載量アップなどに効果を発揮。

LEシリーズ(※4)の開発は、今年度の(社)日本金属学会第26回技術開発賞を受賞しており、当社の独創的なオンリーワン技術開発が認められております。

 LEシリーズは2001年5月の販売開始以来、北中南米や豪州等、世界の多数の建設機械メーカー、加工メーカー、流通業者より好評を博し、受注量は既に合計で30,000トンを超えております。当社は、今回の最上級グレード『JFE−EH500LE』の商品化を契機に、LEシリーズの更なる普及を図るとともに、一層多様化するお客様のニーズに応えるべく、新商品の開発に注力して参ります。

  (※1) EH: Ever Hard   (※2) LE: Leading Edge
  (※3) マイクロアロイング技術: Nb、V、Ti、Bなどの微量元素の添加により再結晶、変態、析出挙動を制御し鋼の特性を向上させる技術。
  (※4) LEシリーズ:
   
  商品名 特徴
建設・産業機械用
耐磨耗鋼板

JFE−EH360LE 優れた耐磨耗性、低温靭性、溶接性、曲げ性
JFE−EH500LE 最上級グレードの耐磨耗性、低温靭性
建設・産業機械用
高張力鋼板
JFE−HITEN780LE 優れた強度、低温靭性、溶接性、曲げ性
 
  (参考:LEシリーズの用途例)
   
産 業 部 門 使 用 箇 所
建設・産業機械
ブルドーザーショベル(バケット)
        〃   排土板
        〃   バケットの外張り
トレーラー台車
ダンプおよびトラックのベッセル
移動式クレーンの車体
セメント・鉱業 ● 生コンクリート製造タービンミキサーのライニング材 等
製鉄・プラント ● 鉱石用コンベア
● コークス用コンベア 等


JFE-EH500LEの開発・商品化

JFE-EH500LE(LEシリーズ)

ミクロ組織制御:粒径微細化

 
本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室  TEL 03(3597)3166
 
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