| 2001年4月より営業生産を開始した「ガルフレックスカラー」(新塗装55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板)は、建材分野における長寿命化やデザインの多様化に応える商品として、需要家の高い評価を背景に生産量を順調に拡大しております。販売開始から僅か1年後の2002年度に10,000トン/年の大台を越える生産を記録し、2003年度で15,000トン、2005年度には25,000トンの生産を見込むなど、販売の大幅な拡大を予定しています。
建材分野では、資源保護、メンテナンスフリー等の観点から長期耐久性のニーズが非常に強く、使用材料の長寿命化がより一層求められています。めっき鋼板においても、従来の溶融亜鉛めっき鋼板より耐食性に優れるアルミ‐亜鉛系合金めっき鋼板が用いられるようになってきました。なかでも55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板は極めて優れた耐食性を示すことから、屋根・外壁用途を中心に使用量が急速に増加しています。
一方、デザインの多様化に伴う複雑な加工形状への対応も求められています。しかしながら、55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板はめっき皮膜が硬く、曲げ加工性が十分ではないため、厳しい曲げ加工が必要とされる部位には適用が制限されてきました。
「ガルフレックスカラー」は、耐食性に優れかつ複雑形状への対応が可能な建材用塗装鋼板が従来存在しなかった事にいち早く着目し、塗装55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板の優れた耐食性と塗装亜鉛‐5%アルミ合金めっき鋼板の優れた加工性を併せもつ新塗装鋼板として開発されたものです。
耐食性に優れた55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板をベースに、構造制御により軟質化しためっき皮膜と新高延性高密着性塗膜を独自技術により開発し、それらを組合わせることより従来達成困難であった高度の耐食性と加工性の両立に世界で初めて成功した画期的な商品です。(詳細は添付“参考資料”をご参照下さい)
「ガルフレックスカラー」の優れた耐食性と加工性および工業化の実績が評価され、JFEスチールとエヌケーケー鋼板は第32回日本塗装技術協会技術賞(※)を受賞致しました(題目:「加工性に優れた新塗装55%アルミ‐亜鉛合金めっき鋼板の開発」)。さる5月13日に霞ヶ関東京會舘における本協会の第40回定例総会にて、表彰および記念講演が行われております。
|
(※)日本塗装技術協会技術賞について
日本塗装技術協会は塗料、塗装技術に関わる代表的な協会であり、塗装技術の進歩普及を目的として学術、技術、生産、教育に造詣の深い人々が参集し1962年に設立されました。学会、官公庁、塗料、塗装、機器設備業界また関連する諸分野など、多岐に亘る会員から構成され、会誌発行、研究発表会、国際会議、セミナー開催等の活動を行っております。
日本塗装技術協会技術賞は塗装技術の進歩発展に大いに貢献した個人、団体に対して授与される賞です。
日本塗装技術協会
| 会長 |
白石振作 |
東京大学 名誉教授 |
| 副会長 |
今井八郎 |
芝浦工業大学 教授 |
| 副会長 |
世羅勝也 |
関西ペイント 代表取締役 社長 |
法人会員 100社 (JFEスチール、新日本製鉄、神戸製鋼所、日新製鋼、東洋鋼鈑、川鉄鋼板、
住友金属建材、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ技研、関西ペイント、日本ペイントなど主要鉄鋼、
自動車、塗料メーカーをはじめとする塗料、塗装に関わる企業が参加)
個人会員 500名
職場サークル 2件
主要活動
「塗装工学」誌 発行 毎月
講演会 年3回
研究発表会 年1回
国際学会(環太平洋塗装技術フォーラム) 隔年
|
(参考資料)

図1. ガルフレックスカラーの開発コンセプト

図2 ガルフレックスカラー加工性向上の考え方

図3 塗装鋼板の加工性比較(曲げ加工部拡大写真)
以上
|