サンゴ造成礁(マリンブロック)
サンゴ礁があぶない!
  サンゴ造成礁とは
  サンゴ造成礁の技術的ポイント
  サンゴ造成礁の施工事例紹介
  資料編
  サンゴ造成礁資料
サンゴ礁があぶない!

サンゴは、北緯30度から南緯30度くらいまで、水温約20度から30度までの光の届く浅い海に生育します。
サンゴは、イソギンチャクと同じ腔腸動物で捕食をしますが、体内に単細胞の藻が共生していて光合成を行っており、サンゴは藻からも栄養分をもらって生きています。海水温が、30℃を越える日が続くと、この藻が体内から逃げ出してサンゴが白く見える白化現象が起き、そのまま藻が増えない状況が続くと、サンゴは死んでしまいます。
沖縄県の石垣島と西表島の間にある東西約25キロ、南北約20キロという日本最大のサンゴ礁「石西礁湖」でも98年から2003年までに約4割のサンゴが死滅しました。まさに、サンゴ礁があぶない!のです。

 


サンゴ礁
サンゴ造成礁とは

サンゴ造成礁とは、マリンブロック上に、東京海洋大学の岡本峰雄助教授が考案された、着床具(下左写真)を取り付けたものを言います。
着床具を右写真の様に重ね、その隙間にサンゴが着床します。サンゴの幼生の天敵であるナガウニは1cm以下の隙間に入れないので、幼生が順調に生育するのです。
この着床具をマリンブロック上に設置することで、マリンブロックと着床具の隙間で、天敵から守られ、サンゴと同じ成分で出来たサンゴ造成礁の上で、サンゴは自然岩礁よりも早いスピードで成長します。
 
着床具とマリンブロック
サンゴ造成礁の技術的ポイント

 マリンブロックは、それ自体サンゴの着床が良い材料です。下左図にコンクリートとマリンブロックのプレートを交互に設置しサンゴの着床をテストした結果を示します。阿嘉島のテストでは、コンクリートに比べ2倍の着床を示しました。
このマリンブロックと着床具のベストマッチで下右図の様に順調にサンゴの造成が図れます。

サンゴの着床テスト
サンゴの着床テスト(阿嘉島)
グラフ
サンゴ造成礁の施工事例紹介

 右写真は、石西礁湖に沈設したマリンブロックと着床具の写真です。
通常の岩盤に比べ、2倍程度の速さでサンゴが生育されています。
石西礁湖以外の場所でも沈設作業が進められています。

石西礁湖
石西礁湖
「マリンブロック」はJFEスチールの登録商標です。
 
資料編
カタログ「サンゴ造成礁 マリンブロック」(PDF 3P/1.4MB)
     
サンゴ造成礁資料
◆多孔質炭酸固化体を用いたサンゴ幼生着生試験
小山田久美、高橋達人、岩尾研二:日本サンゴ礁学会第6回大会要旨集(2003)
◆第10回国際サンゴシンポジウム 「Marine BlockR sea environmentally Benign Material」
◆A basic experiment of coral culture using sexual reproduction in the open sea.
Mineo Okamoto, Satoshi Nojima, Yasuo Furushima and William C. phoel :Fisheries Science(2005)
◆サンゴ礁再生技術(着床具とスラグ炭酸固化体による増殖・移植)
秋元不二雄、岩田至:海洋調査協会報No.77(2004)
◆鉄鋼スラグ炭酸固化体 利用マニュアル -藻場・サンゴ礁の再生に向けて-
財団法人 港湾空間高度化環境研究センタ- 藻場着生基盤技術研究会