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Q1.鋼管とは?
A1-4
JIS 鋼管の用途と適用範囲

鋼管規格にはそれぞれにその適用範囲および種類が規定されているが、個々には非常に多くの用途に供されており、これを簡単に表示することは困難であるが、より適切な鋼管を選ぶために主要な鋼管の規格名称、種類、適用範囲、用途例を示すと表のとおりです。


大分類 規 格 名 称 記号 製造法 材質 適用範囲および用途


JIS G 3452
配管用炭素鋼管
SGP E.B 使用圧力の比較的低い蒸気、水、油、ガス、空気などの流体輸送用。使用温度-15℃~+350℃程度までの一般配管に使用。
JIS G 3454
圧力配管用炭素鋼鋼管
STPG370、410
(STPG38、42)
S.E 使用温度-15℃~+350℃程度、圧力最高9.81MPa(100kgf/cm2)程度までに使用する圧力流体輸送用。
JIS G 3455
高圧配管用炭素鋼鋼管
STS370、410、480
(STS38、42、49)
S 使用温度-15℃~+350℃程度、圧力9.81~98.1MPa(100~1000kgf/cm2)程度の高圧流体輸送用。
JIS G 3456
高温配管用炭素鋼鋼管
STPT370、410、480
(STPT38、42、49)
S.E 使用温度350℃程度以上の高温流体輸送用、使用圧力は使用温度350℃で標準寸法内では最高19.3MPa(197kgf/cm2)が一応の目安、高温度となったり、標準外寸法を用いれば変わってくる。
JIS G 3457
配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
STPY400
(STPY41)
A 蒸気、水、油、ガス、空気などの低圧流体輸送用、使用温度-15℃~+350℃程度で圧力最高1.47MPa(15kgf/cm2)程度、大径流体輸送用。
JIS G 3458
配管用合金鋼鋼管
STPA12、20、22、23、24、25、26 S 高温高圧下で使用される配管、油中のSその他不純物に対する腐食抵抗が必要な配管。
25、26種はSを含む石油に対する高温度の耐食性が大である。
JIS G 3459
配管用ステンレス鋼管
SUS-TP304、304H、304L、309S、310S、316、316H、316L、321、321H、347、347H、329JI
S.A Cr-Mo鋼を上まわる高温用(通常550~650℃程度)-196℃程度までの超低温用化学石油工業などの耐食用、食品衛生用などの配管。
JIS G 3460
低温配管用鋼管
STPL380、450、690
(STPL39、46、70)
S.E
STPL380(STPL39)はアルミキルド炭素鋼で-50℃程度まで、STPL450(STPL46)は3.5%Ni鋼で-100℃程度までの低温用配管。
JIS G 3442
水道用亜鉛メッキ鋼管
SGPW E.B 静水頭100m以下の水道で主として給水に用いる亜鉛メッキ鋼管。
JIS G 3443
水輸送用塗覆装鋼管
STW290、370、400
(STW30、38、41)
E.B.A 静水頭100m以下の水道に使用するポリエチレン、アスファルトまたはコールタールエナメルを塗覆装した鋼管で主として送水に用いる。



JIS G 3461
ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管
STB340、410、510
(STB35、42、52)
S.E 管の内外で熱の授受を行うことを目的とする場所に使用する。たとえば、ボイラの水管、煙管、過熱管、空気予熱管、化学工業、石油工業の熱交換器管、触媒管はー15~350℃まで、STB340、410(STB35、42)は450℃程度まで使われる。
JIS G 3462
ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管
STBA12、13、20、22、23、24、25、26 S.E 管の内外で熱の授受を行うことを目的とする場所に使用する。たとえば、ボイラの水管、過熱管、化学工業、石油工業の熱交換器管、コンデンサ管、触媒管などで使用温度が、450℃以上の高温の場合、耐食性高温耐酸化性を必要とするものに用いる。
JIS G 3463
ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼管
SUS-TB304、304H、304L、309S、310S、316、316H、316L、321、321H、347、347H、329J1、430、410
S.E.A 管の内外での熱の授受を行うことを目的とする場所に使用する。たとえば、ボイラの過熱管、化学工業、石油工業の熱交換器管、コンデンサ管、触媒管などで、合金鋼を上回る高温のもの(550~650℃)またはー196℃程度までの低温のもの、耐食性、耐酸化性を要するもの、または食品工業などの衛生管として用いられる。
JIS G 3464
低温熱交換器用鋼管
STBL380、450、690
(STBL39、46、70)
S.E
氷点下とくに低い温度で、菅の内外で、熱の授受を行うことを目的とする場所に使用する。たとえば、石油工業、化学工業、冷凍用などの熱交換器に使用されるSTBL380(STBL39)はー50℃程度まで、STBL450(STBL46)はー100℃程度までの低温に用いる。
JIS G 3467
加熱炉用鋼管
STF410
STFA12、22、23、24、25、26
SUS-TF304、304H、309、310、316、316H、321、321H、347、347H
NCF800TF
NCF800HTF
S

石油精製工業、石油化学工業などの加熱炉においてプロセス流体加熱のために用いられる。品種としては炭素鋼鋼管、合金鋼鋼管、ステンレス鋼鋼管およびニッケルクロム鉄合金管を含む。


JIS G 3444
一般構造用炭素鋼鋼管
STK290、400、500、490、540
(STK30、41、51、50、55)
S.E.B.A STK30は引張強さをあまり必要としない。一般構造物、手すり、外灯柱、家具用に供される。STK41は最も使用量が多くまた使用範囲も広い。足場、支柱鋼管杭、鋼管建築、鉄塔信号用柱などに供される。STK51は強さを必要とする支柱、足場、仮設簡易建築物の用途に適している。高い強さと溶接性を必要とする鋼管杭、建築、鉄塔、鉄構、足場の用途にはSM490(SM50)と同様の性能を有するSTK490(STK50)が適している。
JIS G 3445
機械構造用炭素鋼鋼管
STKM11、12、13、14、15、16、17、18 S.E.B 機械航空機、自動車、自転車などの構造体および部品として使用するもので代表的な用途としてロール、油圧シリンダー、アクスルチューブ、プロペラシャット、エキゾースト、ステアリングステム、クロスメンバー、ベアリングバックメタルなどがあり、製法によりA、B、Cの区分があり、Aは熱間仕上および焼なまし状態、Bは若干の加工硬化の残ったもの、Cは冷間加工による加工硬化を積極的に利用したものである。
JIS G 3441
機械構造用合金鋼鋼管
SCr420TK
SCM-TK415、418、420、430、435、440
S.E.A

JIS G 3445(機械構造用炭素鋼鋼管)と同様の用途でさらに高い強さを要する場合、耐熱性、耐食性などを要する特殊な場合に使用される。熱処理の相違によって機械的性質が異なっている。
JIS G 3466
一般構造用角形鋼管
STKR400、490
(STKR41、50)
S.E.B.A JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)の中のSTK400(STK41)およびSTK490(STK50)を特に土木建築その他構造物に使用する角形鋼管として規格化されたもので平面を有しているので、学校、工場、店舗などの建築に最も適している。


JIS G 3439
油井用継目無鋼管
STO-G
H
J
N
C
D
E
S 指定なし 油井戸または、ガス井戸の掘さくおよび採油採ガスに使用する。用途別には、ケーシング、チュービングおよびドリルパイプの3種類がある。
JIS G 3465
試すい用継目無鋼管
STM-C540
(STM-C55)
STM-C640
(STM-C65)
STM-R590
(STM-R60)
STM-R690
(STM-R70)
STM-R780
(STM-R80)
STM-R830
(STM-R85)
S 指定なし 地殻、掘さく、さく岩などに使用され、ボーリングコッド、ケーシング、コアーチューブなどの種類がある。
JIS G 3429
高圧ガス容器用継目無鋼管
STH 11、12、21、22、31
S 温度35℃で圧力0.98MPa(10kgf/cm2)以上の圧縮ガス、温度40℃で圧力0.20MPa(2kgf/cm2)以上の液化ガスおよび溶解アセチレンなどの高圧と充填する高圧ガス容器(JIS B 6241)の製造に用いる。
JIS C 8305
電線管(鋼製)
  E 電気配線で、電線を保蔵するために、この中に電線を通して使用する。

備考 製造法の記号 材質の記号
  S:継目無鋼管
E:電気抵抗溶接鋼管
B:鍛接鋼管
A:アーク溶接鋼管
炭:炭素鋼
合:合金鋼
ス:ステンレス鋼

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※おことわり
本資料は、一般的な情報の提供を目的とするもので、設計用のマニュアルではありません。本資料の情報は、必ずしも保証を意味するものではありませんので、本資料に掲載されている情報の誤った使用、または不適切な使用法等によって生じた損害につきましては、責任を負いかねます。また、内容は予告無しに変更されることがあります。