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Q&A

Q8腐食って?
A8-5応力腐食割れ

缶類のリベット、容器類、配管類の溶接部、管類の拡管取付等を行った場合等に、ある種の腐食環境では割れを生ずる現象があります。これを応力腐食割れといっており、例を示すと  

苛性ソーダ( NaOH )、硫化水素( H²S )、海水等
ステンレス鋼 塩化物中の塩素イオン等

が原因となって起こる現象です。応力腐食割れの原因については諸説があって明確ではありませんが、引張り、捩り、曲げ等が働いている所で起こり、圧縮応力では発生しないといわれています。腐食環境も比較的軽微な場合にも発生しているようですから注意を要します。また応力腐食割れは一般の腐食と異なり割れという形で急速に起こるものです。
応力腐食割れを防止するには、たとえば拡管取付の場合に管板の孔と挿入する管の外径とのクリヤランスを小さくするとか、管に曲げモーメントのかからぬように取り付けるとかして応力の残留することを極力おさえる必要があります。
また拡管後に洩れ止め溶接をする場合がありますが、この場合には溶接による残留応力を考慮しないと、管のみならず管板までも割れの入る恐れがあります。残留応力を消すには加工後熱処理をすることによって防止できるものもあり、また鋼中の化学成分および組織の調整をすることによって応力腐食割れの軽減を計ることもできます。また応力の残留部付近に腐食原因となるものを透過させないような物質で被覆することも防止法の一策です。

※おことわり
本資料は、一般的な情報の提供を目的とするもので、設計用のマニュアルではありません。本資料の情報は、必ずしも保証を意味するものではありませんので、本資料に掲載されている情報の誤った使用、または不適切な使用法等によって生じた損害につきましては、責任を負いかねます。また、内容は予告無しに変更されることがあります。