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HYSC杭(鋼管ソイルセメント杭工法)
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摩擦杭
鋼管ソイルセメント杭は、外面リブ付鋼管とソイルセメントを使用することにより、打撃杭、場所打杭を超える周面摩擦を期待できる杭です。かつ、その周面摩擦は、鋼管ソイルセメント杭の施工方法と定着過程から、中掘杭に比べ低い方向へのバラツキが少ないといえます。すなわち、摩擦杭として使用することにおいて問題はないと考えます。
過去の載荷試験実施例の中で、初期の室内土槽試験を除き周面摩擦が卓越した試験例(必ずしも摩擦杭として使用されてはいない)を下記に示します。
鋼管ソイルセメント(HYSC)杭載荷試験の例(周面摩擦が卓越した試験)
試験場所 実施時期 杭径−長さ 極限(周面)−降伏荷重(kN) 先端土質、N値
静岡県
磐田市
平成7年7月 Φ800-600×8.8m 4,972(2,490)−3,138 細砂、30
秋田県
盛岡市
平成8年5月 Φ1000-800×16.5m 9,114(8,232) 礫まじり砂12〜礫50
愛知県
海部郡
平成9年8月 Φ1100-800×25.7m 5,485−3,467 シルト3〜5
埼玉県
三郷市
平成11年3月 Φ1200-1000×50.3m 22,152(8,232)−14,003 礫まじり細砂50*
*支持層に達したが、支持層下に腐食土層があり薄層支持となったケース
鋼管ソイルセメント杭の設計に用いる周面摩擦と鉛直ばねKvは、上記試験を含めた載荷試験結果(他の鋼管ソイルセメント杭のデータも含めて)を整理し求めています。
これらの理由から、支持杭と同じ設計定数を使用し設計できることが分かります。ただ、摩擦杭を採用する上で、支持地盤の沈下など以下のような摩擦杭特有の留意点があります。
・支持杭で設計できる場合には、むやみに摩擦杭を採用しない。
・杭先端の支持力は通常考慮しない。
・鉛直支持力の安全率は、通常支持杭に比べ大きく設定されている。
・将来、盛土や地下水の低下などが想定される場合には、それによる圧密沈下の影響を考慮する。
 あるいは、先行して沈下促進対策を行う。
・沈下が予想される場合は、支持杭を選択するか、不等沈下の影響を受けにくい上部構造を選定する。
・地震による地盤の液状化が発生した場合にも、杭としての性能を失わないことを確認する。
・橋台は、地盤によっては背面盛土などの影響により、地盤の沈下や側方流動が発生する場合が
 あるため、対策を充分に検討した上で採用の可否を決定する。