タンカー、コンテナ船、バルクキャリア等の船舶の軽量化・高速化、建造能率の向上、長寿命化という多岐にわたる課題に厚鋼板は常に挑戦して来ました。
造船用鋼板の歴史は、TMCPによる溶接性が向上した高張力鋼の登場と適用の歴史といっても過言ではありません。TMCPのパイオニアとしてJFEスチールは第2世代のTMCP技術、Super-OLACを登場させました。現在では造船に使用される高張力鋼板は殆どこの技術を適用しています。
コンテナ船では輸送効率向上のために大型化し、8000TEUを上回る10000TEUに突入しています。このように大型化しますと、ハッチコーミングに使用される鋼板の必要強度の上昇および板厚の増加のために、溶接工数の増大を招きます。JFEスチールではEWEL技術を適用し、エレクトロガス溶接でも熱影響部靭性が劣化しない板厚80mmという極厚高張力鋼EH40を開発し、多くの大型コンテナ船で使用されています。さらに強度を高めたEH47クラスの鋼板につきましても開発を完了しました。
LPG船の完全冷却方式では-45~-50℃という低温で使用され、しかも溶接線が長く高効率の溶接が施され、鋼板には溶接熱影響部も含め、優れた靭性が求められます。JFEスチールではEWEL技術を適用し、多くのLPG船に採用されています。
その他タンカー用の高耐食性鋼板、タンカー、バルクキャリアの隔壁、船底の板厚段差部に用いられる、溶接が不要なLPなどを高度な圧延技術を駆使し製造しています。