経営者のご挨拶

(1月4日CEOは、社内およびグループ各社にあて以下のメッセージを発信致しました)

2005年 JFEスチール社長年頭あいさつ

---一人ひとりの創造性を高め 第二次中期計画に向けた収益基盤の構築を---

JFEスチール 取締役社長 數土 文夫
JFEスチール 取締役社長(CEO)
數土 文夫 

昨年、当社は第一次中期計画をほぼ一年前倒しで達成いたしました。
 さらなる高みに挑戦する体制が整いつつあることを、皆さんとともに喜びたいと思います。


「変化」に対し 機敏に対応する自己変革力を

経済のグローバル化は、私たちの企業活動を取り巻くさまざまな局面に変化をもたらしています。この変化のスピードとパワーは、年を追うごとに増大しています。
 「変化」の時代を生き抜いていくためには、私たち自身が常に健全な危機感を持ち、時代の先を読みながら「自ら変革を起こしていく」ことが不可欠です。変化をチャンスと捉える気概を持ち、明るく新たな気持ちで自己変革への挑戦を重ねてまいりましょう。

第一次中期計画の最終年 ―私達のなすべきこと

当社は、第一次中期計画をほぼ一年前倒しで達成しました。しかし、全社として目標の数字を達成したものの、ここで今一度、各分野・各部門において厳しく足元を見つめる必要があります。

当社の収益力・財務体質は、世界の最高レベルに対して未だ優位にあるとは言えません。
 規模のみならず収益力においても世界屈指のグローバルプレーヤーとなるためには、磐石な経営基盤を築くことが必要であり、第一次中期計画最終年である本年、私たちはこの目標に向かい、精進することが不可欠です。

第二次中期計画に向けて―本年の重点課題

それでは、以下に本年の重点課題を三点申し述べたいと思います。

第一点めは、当社の経営資源の効率性追求と付加価値の向上。
第二点めは、グループ会社の収益基盤の強化。 そして、
第三点めは、人材の確保・育成と仕事の質の向上
  ということです。

一点めの経営資源の効率性追求に際しては、個々のライン能力の最大限の発揮等とともに、原料、生産、出荷、物流の各分野における基盤を整備することにより、お客様のニーズに中長期的に応える生産体制を構築することが重要です。
 また、付加価値の向上については、オンリーワン・ナンバーワン商品・技術を創出し続けることが、変化への対応力を増す上で大きな意義を有しています。

二点めのグループ会社の収益基盤の強化については、核となる事業での競争力強化策のみならず、優位性を確保できていない分野の徹底的な見直し・改善が必要です。
 また、各社の強みを発揮したオンリーワン・ナンバーワン商品・サービスの具体的かつ着実な展開も大きな課題です。

続いて三点めの当社グループを支える人材に関しては、収益の源泉である製鉄所・製造所の力の維持・向上と、本社を中心とするスタッフ部門における戦略機能高度化が不可欠です。
 製造現場の力の維持・向上については、優秀な人材の確保・育成やベテラン層の経験の活用を通じた円滑な技能継承の促進が重要です。また、本社を中心とする戦略機能向上のためには、自己変革を促す業務の仕組みを構築すること、業務の進め方をより効率的に変革し、短時間で質の高い成果を挙げていくことにチャレンジして欲しいと願います。

各人が主体的に取り組み 災害"0"へ

昨年は「各職場 災害"0"」を目標に、積極的な安全活動を展開してまいりましたが、重大災害を根絶できず、大変残念な結果となってしまいました。
 安全確保のために、従来同様「設備・作業の安全化」に向けて今後とも必要な改善・投資や教育を実施してまいりますが、より高いレベルの達成のために、各人が率先して「推進」していくのだという姿勢で臨んでいただきたいと思うのであります。
 基本的活動に徹底的に取り組み、クリーンで快適な職場の形成と「災害"0"」を達成してまいりましょう。

今一度モノづくりの原点に立ち返ろう

我が国製造業はこれまで、多数の人たちの創意工夫と熱意により付加価値を高め、生産性を上げてきました。私たちは今一度このモノづくりの原点に立ち返り、一人ひとりの創造性を高め、誠実に努力を重ねていくことが重要であると思うのであります。

「会社の収益とは従業員一人ひとりの創造性の総和」です。JFEスチールグループの皆さんが創造性を最大限に発揮できるように、私はその先頭に立って力を尽くしていきたいと考えております。皆さんも高い志を抱き、業務の中で創造性を発揮していく喜び、日々自らが「変化している」という実感を大切にして欲しいと願います。