NKK技報

エヌケー環境（株）では，1996年4月の当社発足以前より廃乾電池破砕くずの不溶化処理を行ってきた。従来乾電池には水銀が使用されてきたが環境問題などを配慮して，1992年以降一次電池のマンガン電池およびアルカリ電池に至っては水銀使用ゼロを達成している。このことにより，従来行われてきた廃棄物処理の意義が薄れてきたのが現状であった。ボタン電池または充電可能な二次電池については回収リサイクルルートが確立していることから，当社としては前記一次電池におけるリサイクル処理事業を2002年3月よりスタートさせた。2000年11月開始の廃蛍光管リサイクル処理（水銀回収）に次いで，従来の廃棄物処理からリサイクル処理への転換事業第2弾となる。廃乾電池処理および本事業を行うにあたり開発した廃乾電池処理設備の概要について紹介する。